9話現実
佐藤実
この物語の主人公で余命三ヶ月を宣告された
高校2年生。
さとりの妹玲奈に姉を救って欲しいと頼まれ
救うことを決心する。
なお少々ヘタレな部分がある。
石田さとり
人の心を読めるという特殊能力を持った少女。
しかし普段はその能力を封印している。
今は妹の死を受け入れることができず、
お見舞いの時は玲奈の幻覚を見ている。
石田玲奈
さとりの妹で実に姉を救って欲しいと頼んだ
張本人。
しかし2年前病気ですでに亡くなっていた。
享年10
僕達は玲奈ちゃんがいる病院までお見舞いに行った。
そこで僕は有り得ない光景を目にしたのだ
さとりが嬉しそうに話してるベッドには、
玲奈ちゃんの姿が…いや
人間の姿すらなかった。
その後僕はさとりの目を盗んで、医者に尋ねた。そしたら石田玲奈は2年前病気で亡くなっていた。
享年10
その時さとりは精神がおかしくなったのだろう
と医者も言っていた。
だが今はさとりを傷つけないように
話に合わせ僕達は病室を去った。
今も信じられない
じゃぁあの時僕に話しかけてきた少女は
誰なのだろうか…
幽霊?幻覚?
もしかしたら死期が近い人間にしか見えない?
いやでもさっき見えなかったということは…
「ねぇ!」
「…え?何?」
「さっきから無反応だけど聞いてる?」
「…え?あっごめん聞いてない…」
「はぁぁぁ」
さとりは大きなため息をついた。
「これからどうするって聞いてんの」
「え?帰んないの?」
「いやまぁそれでもいいけどさぁ
これからご飯でもどう作るのめんど臭いし
この前奢ってもらったから今回は奢らせて」
「あざっす!じゃぁそこのファミレスでいっか」
僕達は駅前のファミレスで夕食済ませた。
そして家に帰った後僕はある決心をした。
玲奈ちゃんのことをしっかりさとりに伝えよう。
嫌われたって追い出されたとしても構わない。
現実と向き合ってもらわない限り彼女を
幸せにさせることはできない。
「ねぇさとり」
「何?」
「ちょっと大事な話があるからちょっと座って」
「何?かしこまっちゃって」
ふぅ僕はもう覚悟は決めている。
最悪殺されたって構わない。
「玲奈ちゃんのことなんだけどさぁ」
「玲奈がどうかした?」
「実は玲奈ちゃんは…」
僕は玲奈ちゃんのことをさとりに伝えた。
tobe continued
ここまで読んで下さりありがとうございます。
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