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たった三ヶ月の恋  作者: 布川幽楽
10/12

10話 迫り来る最期

さとうみのる

この物語の主人公で余命三ヶ月を宣告された

高校2年生。

さとりの妹玲奈に姉を救って欲しいと頼まれ

救うことを決心する。

なお少々ヘタレな部分がある。


石田さとり

人の心を読めるという特殊能力を持った少女。

しかし普段はその能力を封印している。

今は妹の死を受け入れることができず、

お見舞いの時は玲奈の幻覚を見ている。


石田玲奈いしだれいな

さとりの妹で実に姉を救って欲しいと頼んだ

張本人。

しかし2年前病気ですでに亡くなっていた。

享年10


僕はさとりに玲奈ちゃんのこと…事実を伝えた。

「君の妹の玲奈ちゃんはもう死んでるんだ…

きっとまだ現実を理解してないと思うけどもう変えられない。だからもう新しい一歩を…」

「…ってるよ…分かってるよそんなこと!

やっぱり貴方も親と同じこと言うんだね。

私の親はそんな私に呆れて海外に行っちゃった…頭を冷やしなさいってねそれで友達がいない私は一人になった…」

…そういうことか僕は前から疑問を持っていた

なぜさとりの親はなぜさとりを置いて海外へ

行ってしまったのか

「分かってるならもう現実と向き合ってこれからを…」

「うるさいうるさいうるさいうるさぁい!

…しばらく一人にして…

しばらく私の前に現れないで…実…」

「分かった」

僕は彼女の言う通り家を出た。




ガチャ

もう夏か…あともう何ヶ月だ?

あと一ヶ月もないの…か

僕は彼女に何をしてあげれたのだろうか…

ゴホッゴホッ 「…え?」

手についていたのは血だった意識が遠のいて行った。

ドサッ









ピッピッピッピッ

ここは…何処だ…病院?

「あっ目が覚めました。吉田先生!」

「吉田先生…ここ…は?」

「病院だよ君と同じくらいの歳の女の人が

病院まで運んで来てくれてね。

1週間くらい意識がなかったからもうダメかと思ったけどまぁ良かった」

「さとり…は?」

「さとり?…あぁあの子のことかその子なら

1週間ずっと君の看病してもう体が危なかったから

私が無理矢理帰したよ」

そのあと医者からその1週間のことを聞いた。

医者は僕の病気のこと、親はもう死んでいること

全て話してしまったそうだ。

「まぁいい君はもう入院していなさい」

「…はい…」

もう1週間くらいしかない…らしい…

僕はもう一度目を閉じた。


1時間後

「…え?」

「目が覚めた?」

目を覚ましたら僕の目の前に玲奈ちゃんの姿が…

「なんでここに?」

「お姉ちゃんに私のこと伝えてくれてありがとう

もう十分だよ実君貴方は私達のヒーローだよ」

ヒーロー…昔僕も憧れていたカ●ンライダーとか

僕もこんなになれればいいのにといつも思ってた

ヒーローと言われて嬉しかっただがまだだ

まださとりを救えていない僕は満足していない。

「…いやまだださとりに会いに行く」

ガシャーン

「はぁはぁ…」

「もうやめて!今は実君の命が最優先だよ!」

「僕はもう時間がない!だから行くんだ!」

僕はまた医者の目をくぐり抜け脱走した

僕は走り家に帰った。

だがさとりはいない。

「何処行ったんだよクソッ」

走り回った数分探し回ってようやく見つけた。


「…え?」

そこにはもう閉まりそうな踏切に入るさとりの

姿があった。


tobe continued





最後まで読んでいただきありがとうございます

更新遅くてすみません。

少々リアルが忙しくて書けませんでした。

そろそろこの物語も完結へ向かいました。

また更新遅くなるかもしれません。

これからも御愛読のほどよろしくお願いします。


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