バレーボール刑事の本音
新井さん、僕が新井さんのことを好きだと言ったらどうします?
二人だけの捜査一課大部屋。黒いスーツの修は同じく黒のパンツスーツの有紀に尋ねた
実はその件、どこかで気づいてたのよね。
言葉をなくす修
確かに越川達之って警部はバカで、浮気もする。
でもそれって私と言う精神的支柱があるからなんだと思う
毅然としてて、なおかついざというときに助け船を出せる存在。
何かあったら言ってきてほしいのよね。
アイツにとってのセッターは私だと思うから
新井さんはバレーボール選手であり、刑事。
セッターとはバレーボールの司令塔のことである
「俊彰、俺は越川有紀になってほしいと思ってる。」
新井さんとの結婚ですか?
グレーのスーツの刑事が黒のスーツの刑事に尋ねる
「ああ。昔から俺は新井有紀って刑事に助けられてきた。俺が投手だとしたら
受けてもらう捕手は新井刑事しかいないんだ。」
酒の勢いを借り、達之は伊丹に思いを語る
あの日、体育館でスーパーエースとしてコートにいた彼女に惚れた。
「新井さん、一本お願いします。」
頷く黒いユニフォームの背番号 七番
一八五センチの身長から繰り出されるアタックに
スタンドにいた達之は圧巻されていた