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体育祭編
9月最後の週の月曜日。風花は画用紙をもって登校してきた。そしてその日は画用紙とともに生徒会室に向かう。生徒会室の机で彼女は作業を始めた。画用紙を蛇腹におり、片方の端をホッチキスで止めた後、ガムテープを一周させる。製作時間はおよそ3分。彼女の右手にはハリセンがあった。
出来上がったハリセンを片手に教室に戻る。クラスメイトは、いつもより早くに戻ってきた風花を見て驚き、手にしているハリセンを見て何かを察し、彼女に声をかける者はいなかった。
そして昼休み。チャイムが鳴った瞬間、風花は机の中から今朝作ったハリセンを取り出すと教師よりも先に教室を出て行った。
「えっと…。鈴峰さんは一体どうしたんだい…?」
とまどう国語教師の問いにクラスメイトはみな曖昧な笑顔で何も答えなかった。




