あの日、交わした約束
Episode4 旅立ち part1
私はグットとジーと別れた後、次の村に進むことにした。
グットが冒険者用の地図をくれたため、村の位置はわかっていた。
とりあえず、私は私の家に一度帰ることにした。
私の家はヘネシスで、そこには弓使いの代表ヘレナ様もいる。
私は一度アクアリウムに戻り、そこからヘネシスに帰ることにした。
一度オルビスに向かいそこからリーフロード、そしてヘネシスへ戻る。
そこまで遠い距離ではないのですぐ帰れそうだ。
「え?なんでなの・・・?」
リーフロードについた私は景色を見て驚愕した。
いっぱいに広がっていた緑の木々などが、すべて枯れて荒れ果てていた。
ヘネシスに向かう看板も、もはや文字が見えないぐらいボロボロだった。
なんとか村についた私は、もしかしたら家族が家にいるかもしれない。
そんな期待をもって一度家に戻ってみた。
私が住んでいた家はもう原型はなかった。
家だけではない。みんなが耕していた畑や、村の家がすべて荒らされていたのだ。
・・・神様・・・・・・なぜ、私ばかりこのようなことばかり・・・・・・
いつしかそう思うようになっていた。
あてもなくフラフラしていると、
「メグ?もしや、あなたはメグではありませんか?」唐突に声をかけられた。
ふと、顔をあげてみるとそこにはヘレナ様の姿があった。
「やはり、メグではありませんか。よくぞ無事生きて帰ってきました。」
そんなヘレナ様の言葉に私は救われた気がした。
荒れ果てた地で私の知っている人、私のことを知っている人に会えたのだから。
「ヘレナ様・・・私っ私…」と私は気づいたら涙を流していた。
「大丈夫です。おかえりなさい。ここで立ち話もなんでしょう、こちらへいらしてください。」と優しく言ってくれた。
私はコクッとうなずき、ヘレナ様についていった。
村のはずれにある、そよ風の森までヘレナ様は歩いて行った。
そこにはスタン長老や、マヤさんたちがいた。
私は今までの辛かったことを忘れるかのように、喜んだ。
もう会えないと思っていた、村のみんなにまた会えたのだ。
みんなと少し話した後、私はヘレナ様に大事な話があるといわれたので二人きりで話すことになった。
「ヘレナ様、大事な話とはなんでしょう?それに村はどうなってしまったのですか?」
「そうですね、先に村の話をしましょう。この村はあなた方の船が襲われた後にモンスターたちによって襲撃されました。幸い、早く気づき避難もできたので負傷者はいませんでした。ですが、村はあの有様です・・・。」ヘレナ様はうつむきながら言った。
「これは重要な話とも重なりますが、実は今メイプルアイランドでは重大な問題にひんしています。」
「重大な問題・・・ですか?」
「はい。この度のモンスター襲撃事件、その背後にはもう一つ事件がありました。」
ここでヘレナ様は間をあけていった。
そして驚愕な事実を突きつけられた。
私も学校で歴史の授業でしか、習ったことのないことだった。
「先日、調査団の報告がありました。報告によると、《ホーンテイル》が復活したらしいのです。」
~つづく~