表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
0から進む100の道  作者: キリキリ
2/2

二話

ブクマ宜しくお願いします!

と、カッコいいセリフを置いとくのは勿体無いが置いとくとして。


「で悪いんだが。俺もう食べちまったよ」

「なっ…!?」


んやそんなまさか!みたいな顔しないでくれるか?俺なんかひどいことしたか?え、え、どうしたのよイヤーン!ってなっちゃうからさ。あちなみにその時の格好は両手を真ん中に寄せてな。相当キショイが。


「まず一つツッコミが!何故俺の皿を見て気づかなかった?」

「アンタが何も言わないから隠し持ってるのかなって思ったからよっ!」

「どんだけ俺セコい奴なんだよ!?」


何俺ってそんなに悪い顔とかしてるのか?

俺的にはまだ顔は普通な方だと思ってたんだけど…ヤバイ、マジでショック。つーかまず思ったけどこいつ初対面のくせに何様だ!口には出さないがっ。


「とにかく。それだったら私が食べ終わるまで待ってなさいよ。いや、アンタが抜かした人全員が食べ終わるまで待ってなさい」

「そうすると俺の昼休み無くなりますよねぇ!?もう謝るだけで許してくれねぇか?」


マジで頼む俺そんなしょうもない事で待っておく意味もないと思うしなにより何で見知らぬ奴の飯が食い終わるまで待たなければいけないのかさっぱり意味が分からない。そこからオシエテクレマスカ?ボク、ゼンゼンイミガワカラナイヨ?


「…もうこれからあんな事二度としないって誓うのなら今日は仕方ない事にする。そういえばアンタ名前は?」

「おうマジか!流石なんちゃらちゃん!最高マジで神!うんうん俺は飯塚 悠人ね!」


俺はこいつの手を握ってブンブン振り回し、上手くやりこなせたぜ!という気持ちでいた。


「そ。私は速瀬 夏美よ。というか手をブンブン振り回さないでぇ〜!」


いいじゃんかこれくらい!

こんな柔らかい手も触れるんだし?ま、それは俺しか思ってないけどな!


✴︎


昼休みも終わり後は5、6時間目をやり終わるとあっという間に放課後になり俺は帰る支度をする。

すると準備が終わったのか光一が側に寄ってきた。


「今日もどっか寄るか?」

「あのさぁ、そんな毎日毎日寄り道してたら学生の本業勉強というものが追いつかなくなるぞ?」

「待て。その前に悠人の口からそんな言葉が出てくるとは…あ、今日は熱なのか!?」


俺、こんな最悪な奴と友達になった覚えねぇんだけど?別に今日は熱でもねぇし今日はテストの点が悪かったからたまたま勉強しようかなと思っただけだよ悪いか!

こんな奴は無視をしてカバンを持ち俺は教室を出る。少し光一をチラ見すると俺が帰るのにも気づかず冷えピタ買わねえと!とか言いながら教室中をウロついてる。じゃあな、光一。それと今日はそのまま帰ってくんな。


「あ、悠人〜!」

「ん?」


もう本当に帰ろうとした瞬間に次もの邪魔が入ってきた。俺と関わりがなかそうである学年の委員長、園川 未来。

大体何でこっちに来たのかは予想がつくがこの人は優しい雰囲気とは逆さに怒ると物凄く怖い。いや、ガチでやばばいよ?ほら俺今噛んじまったし!なので逃げるということも次の日どうなってるのか分からないのでともかく耳だけは傾ける事にした。


「何だよ」

「ねぇ悠人!あなたまたテストの点悪かったでしょう?」

「まず何で知ってる?」

「委員長だからよ」


委員長だからってみんなのテストの点って教えるのか?それは最悪すぎるぞ、先生。


「で、それがどうした」

「これは委員長としては放っておけないと思ってねっ」

「じゃあまたな園川!」

「あっちょっと待ちなさい!」


逃げようとしたが直ぐに捕まってしまった…まず同い年の女にこんな事されてる俺って…いや、まず何でこいつはこんなにお姉さん気取りなんだ?


「勉強教えてあげるから!ついてきなさい!」

「だから俺はそれで困ってねぇんだからそれでいいんだって!」

「じゃあ何でさっき隣の人のテストの名前を俺の名前に変えようかなって思ってたのよ!」

「だから何でそんな事お前が知ってるんだよ!?」


怖いぞお前!?

流石にこの俺も引いちまったぞ?

いくら何でも委員長だからって生徒のこと見過ぎだろ何だよこれからそういう事出来ねえだろ!

つーか何て言い訳したらいいんだろみたいな顔すんな!余計に怖いわっ!


「い、委員長だから!」

「…お前、こんな時でもそれ言うんだな」

「しょ、しょうがないでしょ」


何がしょうがないんだよ。俺にはしょうがないんじゃなくて早く帰りたいしアニメ見て飯食べて風呂入って早く寝たいんだよ。ちなみに勉強時間は入ってない。でもこいつもそう簡単に引く人間じゃねえし怒ったら物凄く怖いという事でここはしょうがなく少しだけ付き合うしかない。


「10分だけだぞ?」

「いいのっ?」

「お前が怒ったら後が面倒くさいから」

「ちょっと何それ!」


そのままの意味だよ!


間に合わない…!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ