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しるし2(詩集)

カチョウ

作者: さゆみ

花鳥風月

メグル四季

生まれてくるもの

去ってゆくもの

何一つ

なにひとつ

無駄がない

美しい

うつくしい

課長風貌

日本男児

薄毛なんて怖くない

頭皮が

頭皮が眩しい


桜が咲くのも

散ってゆくのも

翠が萌ゆるのも

毛が抜けるのも

花鳥風月

マワル四季

愛おしい

いとおしい

しがみつく木の葉

耐え忍ぶ根毛

何一つ

なにひとつ

無駄はない


息を吐いて

目をあけて

耳を尖らせ

毛穴を開け

研ぎ澄まさせて


紅く揺れる陽

儚く落ちる日

今秋最秋

一つ

ひとつ

噛みしめて


かみしめて?

……….…

簡易じゃない人心

苦しくて

魔薬を噛むと

そこには

苦痛も悲劇もないけれど

楽しみも喜びもなくなった

巡っても廻っても

絶望もどん底もないけれど

希望も欲望もなくなった


花鳥風月

心の死期

花も鳥も風も月も

なくなった





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― 新着の感想 ―
[一言] 課長っ (ノД`)・゜・。 ストレスたまって毛が抜けちゃったんだネ。 最後の「なくなった」って毛がなくなったってことかな。 なんか中間管理職の悲哀を感じました (T_T)
[良い点] シュールなはずの詩なのにどこか人の心を掴む奇抜さがある。 何度も読みたい。笑えなく悲哀を感じるがそこが良い。 [気になる点] リズムが悪くてズドンズドンと重い。
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