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外伝1 1話

外伝と言うよりは年表っぽいですけどね。

外伝1の2話では新世代大艦巨砲主義とその経緯+それで建造された艦のショート・ストーリーを予定しております


思った事

三八歩兵銃を80年代になっても使ってるとしたらヤバい気がしてきた。

外伝・大和復活の経緯

その概要

1980年2月4日に軍拡続けるソ連の脅威に対抗すべく国防軍では陸軍は47式戦車の最終モデルである74式戦車やアルファジェット改やスカイホーク攻撃機、米国製のスティンガーミサイルの発注に朝霞の帝都防衛近衛師団こと儀仗部隊用の三八式礼銃や、歩兵の初歩訓練用のの64式歩兵銃の再調達や、フィンランド軍を真似て積極的に養成を始めた狙撃手用の82式狙撃銃と称する暗視スコープなどを装備し、近代的アリサカ・ライフル(三八歩兵銃)を初めとした新たな装備調達計画であるα計画、海軍のF計画と称される大和級戦艦の再就役とそれを母体とした原子力戦艦含む艦艇建造計画に、空軍ではF-15戦闘機及びそれを補佐する練習兼戦闘爆撃機としてF/A-18の導入と最新鋭のAIM-7F及びアクティブ型のAIM-120空対空誘導弾をE-3早期警戒機と共に導入し、自国製の機体については初期型の富嶽戦略爆撃機の延命やC-1(蒼空)の早期警戒機化が決定。

もっとも早期警戒機化C-1(蒼空)輸送機の貨物室を与圧化する作業は難航するも、主翼と胴体の上に装備されたレーダーはOPS-24などで実った国産技術や、英国やフランス製の部品を使い、更にはルックダウン用のサイドレーダーなどの様々な技術を混ぜた割には早期警戒管制機としては試作機の完成がはやく、CE-1A(天空)と名付けられた同機は機首に地上捜索用としてミラージュ2000用のレーダーを装備し、航法装置は民間ジェット機用の航法装置をそのまま流用。電子妨害装置も国産のものを搭載、チャフ・デコイなどの防衛システムと妨害装置を組み合わせ、高い自衛能力を誇っている。

もっとも国防省は高度な機密が詰まった同機の輸出は中止となり、空軍の電子技術者たちは軍用輸送機母体で居住空間が狭苦しいと評されたCE-1(天空)よりB-707(高性能旅客機)が母体で居住空間にゆとりのあるE-3(セントリー)を好み、CE-1”天空”早期警戒管制機は試作のみで計画は潰えている。

(更には予算高騰を陸軍と海軍が叩いたと言う説も出てきている。)


他にも85年に始まった別の軍備増強計画ではF-16Jと称するT-1F改爆撃機の後継となる戦闘爆撃機の研究が始まり、これはF-2(ゼロ・ファルコン)として実っている。

(史実通りF-2はF-16の拡大版であるが、エンジンはGE/F-115と言う推力14tの試作品の量産化モデルとなり、構造強化などで最大速度はマッハ2.12まで上昇し、更には後期生産モデル24機には超音速巡航能力が付与されている)


大和は生まれ故郷である呉海軍工廠において、武蔵は帝国重工長崎造船所で、信濃は横須賀の海軍工廠で、伊豆は倉敷造船所でそれぞれ改修され1984年までに全て再就役して、翌年の観艦式では最新鋭原子力戦艦扶桑と共にその姿を洋上に現し、その威容は国内左派団体の怒りを買い、ソ連の大きなトラウマをえぐった。

一方、佐多級訓練支援艦と言う対空射撃訓練を艦艇に施す一種の訓練支援艦も就役したが、実は同級は準駆逐艦的な役割を持っており、現用艦隊駆逐艦たる初雪型駆逐艦と同等のソナーを持つ一方、大和に搭載する予定の垂直(Vertical)発射(Lunching)装置(System)ことVLSを初めて採用するなど先進装備の実験艦と言う側面もあり、訓練艦の予算で実用的な軍艦を建造したともいえた。

(事実同級は航続距離が長く、練習艦として紫陽花型DDの代替も予定されていた)


因みに扶桑自体は1967年に凍結されたタイフォンシステム搭載の改大和型原子力防空戦艦をターターDシステム搭載に焼き直したものだが、レーダーは現状日米海軍以外で使用されていないSPY-1A(女神の目)を除けば最高出力を誇るSPS-48E(J)と国産でアクティブフェイズドアレー方式のOPS-24対空3次元レーダーを備えている。

武装は連装式のミサイル発射機に代わって61セルのVLSが2基122セル備わり、3基9門の46㌢砲や6基のイタリア製のオ式127㍉速射砲が高角砲いや副砲もしくは多目的砲として装備されている。一方、センサーは艦橋上部の主砲射撃装置上にOPS-24と水上レーダーが、その艦橋後方に聳える大きな角錐形のマストにはSPS-48がそれぞれ備わり、後部主砲射撃装置上に長距離用のOPS-11が装備され、ミサイル誘導装置はマストの側面部と前後の艦橋に備わる。

そして対潜水艦ようのセンサーとして船首部分に引き込み式ソナーが、船尾に曳航用ソナー用の観音開き式のハッチが備わっている。

如何にも海洋を進む王者の風格を持つ扶桑だが、そのセンサーについては大和の改修後に準じたものとなったのである。それに加えて次期ミサイル巡洋艦までの繋ぎとして利根型CGHのイージス化も完了しており、陸戦隊を含めた国防4軍国防艦隊の増強は物凄いものとなっていた。

他にもキティ・ホーク級空母を母体とした空母瑞鶴級の就役や、大和級再就役、蒼龍及び飛龍の練習空母への現役復帰と扶桑の就役、紫陽花型対潜強化型の主砲を73式127㎜速射砲から76㎜速射砲へ変更、更にはヘリ運用能力の付与を行ってから地方防備隊に回すなどをして国防海軍は帝国海軍時代の88艦隊計画以来の大軍備増強計画、300隻艦隊計画を実現に移したのである。


太平洋、日本領海内某所

扶桑航海艦橋

「面舵一杯!!」

日ソ戦争の英雄で、退役海軍大将、浜村清次郎の孫で、同艦の航海長である島原恭一少佐がそう言うと操舵手がそれを復唱し、右へ舵を切り、取り舵を命じると左へ舵を切る。

うん、舵の利き具合は良好だ。島原少佐がそう思った次の瞬間、艦橋の前方に装備された2基の46㎝砲が一斉に火を噴き、46㎝砲弾が前方遥か彼方へと飛翔していく。

そして暫くすると桃色の着色剤の入った大きな水柱が30㎞程前方から見えたとの報告が着弾観測機であるA/O/V-8C(ハリアーⅡ)から入った。

戦闘指揮所(CIC)

第1甲板部の重装甲区画(ヴァイタルパート)内にある現代の艦艇の中枢である戦闘指揮所、Combat informetion Center、略してCICでは砲弾の着弾した様子を示すビデオ映像がリアルタイムで表示され、更にレーダーモニター上でも砲弾らしきものが着弾した事を示す表示がなされ、職員たちは歓喜に沸いていた。

だがそれを見た艦長である村野昭一大佐は「よくやったが、浮かれるな」と言うと職員たちは冷静さを取り戻して目をモニターに再びを移し、状況を分析する。

ヘリ搭載イージス巡筑摩から入った情報を日米共同開発の共同戦闘システムを通じて扶桑のモニターに表示すると多数の航空目標が表示され、扶桑は次々とその目標に対してミサイルを放ち、その目標を迎え撃つ


扶桑は航空目標や水上、地上への実弾射撃訓練に加え、模擬戦闘の為に衛星を通じて赤軍役艦隊を捉え、それに対し扶桑はミサイル駆逐艦旗風以下で構成された青軍を指揮して演習用データリンク内交戦システムを通じて模擬攻撃を実施。

赤軍役艦隊は旗艦の最新鋭ミサイル駆逐艦島風が大破、艦隊を構成する初雪型駆逐艦2隻が沈没、紫陽花型駆逐艦1隻を撃破する判定をあげ、赤軍側からの攻撃でヘリ搭載型イージス巡洋艦筑摩が大破、のちに沈没判定となる、護衛対象だった練習空母の蒼龍が中破判定を受けたのである。ちなみに演習で蒼龍が被弾したのは43年の海軍の霹靂騒動(※1)以来2回目である。


4日の日程の訓練をわずか2日で済ましてすべてのシステムに異常が無い事が判明すると随伴の訓練支援艦の佐多からすべての扶桑の性能に関する評価がなされ、扶桑の性能に狂いがなく、1982年よりの納入が行われていた扶桑の武器システム設計に不備がない事が証明されたのである。そして1983年5月大和が再就役すると扶桑も国防海軍へ正式に名を連ねたが、まずは練習艦隊を米国や英国を訪問し、同地で大いに歓迎され、それを知ったソ連政府はこれに対して大きな非難をするなど砲艦外交としての効果が大きい事が証明、世界が空母を建造する中、大艦巨砲主義と空母機動戦主義の両立を貫く日本海軍はは山口・宇垣両提督の指揮する艦隊同士で発生した演習での海軍の霹靂騒動(※1)以来続く両方の主義を貫き続ける伝統を貫けたのである。

※1 海軍の霹靂騒動(事件とも)

くらま先生の書いていらっしゃる帝国の冬、来号作戦参照

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