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2話

推奨BGM 出撃(艦〇れより)


攻撃開始のシーンは砲戦開始です。

長門艦橋、4月18日暁前

「それにしても川本君………何か嫌な予感がしないか?」

そう言ったのは第2戦隊司令で、前武蔵艦長の猪口敏平少将だ。

「その嫌な予感とは何ですか?司令……」

そう続いたのは長門の艦長である川本俊哉大佐だ。

「いや……栗田艦隊からの定時連絡が途絶えたと言う意味だが、それ以外に他意はないのだが……まぁ、戦闘中なのだろうか……」

そう猪口が言った直後だった、小沢治三郎大将の乗艦である連合艦隊旗艦武蔵から探照灯でメッセージが伝わってきたのである。

「武蔵より入電!!先遣艦隊旗艦妙高が大破、栗田長官以下幹部の多くが消息不明、第12駆逐隊は甚大な被害をこうむり、羽黒と第6駆逐隊は損傷軽微なるも、加古が沈没した模様です!!現在、羽黒に曳航され大湊へ妙高は離脱した模様!」

通信員がそう言うと猪口は限界を感じつつも武蔵に対して無線電話を繋ぎ、彩雲偵察機を上げるように小沢大将に進言した。


猪口の進言による彩雲での決死偵察によってソ連艦隊の本隊は旗艦でノースカロライナ級に瓜二つなモスクワ級戦艦のセヴェロドヴィンスク、同級艦アルハンゲリスク、重巡2隻、駆逐艦多数から構成された大部隊だと言うのが判明する。


これを聞いた山口航空参謀はすぐに航空攻撃を進言し、小沢はこれに同意。赤城座乗の南雲中将は攻撃部隊発艦令を下す。


長門艦橋

「武蔵より入電"攻撃隊の発艦が完了次第航空戦隊は仙台へ重巡及び駆逐艦の護衛に撤退、砲戦部隊は航空攻撃の直後に奇襲を開始せよ"との事です!」

通信士官がそう言うと猪口敏平少将は「そうか………ぜひとも第2戦隊の本懐を発揮させてやりたいな。浜村兄弟と川本君、君には存分に暴れてもらいたい」と言い、川本は「お任せください………私は勿論、浜村兄弟も自らの船を最大限まで活用しますよ」と続き、猪口は微笑んだ。

30分後、青森沖

長門の艦橋に武蔵からの通信が入る

『攻撃隊、これより攻撃レンジに入ります!!』

いよいよか……

川本は心中でそう呟くと拳を強く握りしめたのである。


釧路湾、ソ連泊地奇襲作戦

攻撃隊の先頭に位置していたのは8個小隊24機の天山雷撃機だ。

俺、野田原信二中尉はその天山の操縦士の1人だ。

『敵対空砲火は濃密だ!!避けるために全機、高度を低下させろ!!』

無線から聞こえてきた声の主は淵田中佐だ。

「了解!!」俺はそう言うとすぐに「聞いたかお前ら……各機、我これより高度を下げる!!撃ち込みたいなら俺に続け!」と叫び、機体を降下させる。

高度は順調に下がっていく。そして高度計は15mを示し、敵艦が遥か水平線のかなたに見えてきた。

俺たちを絡め捕ろうとする濃密な対空砲火(アイスキャンディー)が視界に入ると俺は少し尻込みをしたが、すぐに勇気を振り絞る。

何のために大日本帝国海軍航空隊いや、攻撃機の操縦士になったんだ?

国を、いや家族を護る。ただそれだけの為になったんだ。尻込みをする奴は失格だ。俺はすぐに自分にそう言い聞かせ、照準器に敵艦を収めるように修正する。

「下倉!!投下策の準備はいいな?」俺がそう言うと下倉1曹は「準備万端です!」と叫び、機銃手の井田原少尉は2機の僚機が健在である事を伝える。

「よーい………ってぇええー!!」

俺がそう叫ぶと魚雷が機体から離れ、一瞬、フワッと機体が浮き上がる。

そして魚雷が海面に落下して航跡が……と思うだろうが、ご承知の通り、帝国海軍の採用する魚雷は酸素魚雷であり、航跡を描かず目標へと向かうのである。


俺は着弾を見届けて被害を受けるのは御免だ。そう思いつつ愛機の操縦桿を右に倒し,機体を急激に旋回させる。旋回している時も下倉と井田原は海面の方を凝視していた。見張りは大変だ、だが操縦士はもっと大変だと思いつつも、周りを見渡すと大分他の小隊に所属する機が撃墜されているのに気付いた。

もっともこんな低空を飛び続けたらいつか海面に落下してお陀仏だなと思いつつも機体を北海道でソ連の占領を免れている唯一の飛行場ともいえる千歳飛行場へと向かわせたのである。

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