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杯ノ七百七十一

 でも、それだから…だからこそ、月紫(つくし)になら静馬(しずま)を任せられる。『神の御手に委ねる』なんて、他人行儀で、心許ない言い訳の必要もない。彼女になら全幅の信頼を持って、図体(ずうたい)ばかり大きい小さな彼の、何もかも預けてしまえる。

 確かに、全知全能の神に比べれば、到らないところは多々あるだろう。それこそ、静馬をこの洞窟の底の底まで、沈み込ませる事だって…ない事じゃない。それでもやはり、著者にも、読者諸賢にも、心配はいらないのだ。

 何しろ、月紫は絶対に、静馬を区別したりはしない。神様みたいに、天国行きと、地獄行きを分けたりもしなければ…。救われている人間と、これから救うべき人間を見分けたりもしないし…する必要もない。

 彼女にとっては、さっき、『吸血鬼を食べる生き物』へ変化させ、命を救ったのも静馬。これから手を取り合い、洞窟を後にする…予定の…相手も静馬。寝込みを襲って、彼女の心臓へ杭を打ち込んだのも静馬。そして、数十年前…蓋の閉じた棺に横たわり、安らかな笑顔を浮かべ思い描いた夢想…。

 決して、自分からは歩み寄る事の出来ない日差しの元。楽しげに遊ぶ三つの人影。眩しい逆光。

 その様子を暗い陰の中で見守る、月紫。…寂しくもあり、満ち足りてもいる…陽炎にも似た時間。

 すると、三つの影の内から、一際小さな人影が抜け出し…。彼女の居る陰へと歩み寄ってきた。

 小さな影はそのまま、椅子に腰かけた月紫の右手を取って、ニッコリッと笑う。『一緒に遊ぼうよ』と誘いながら、照れ隠しに、何度も口元を綻ばせる。…そんな少年の笑顔も…夢にまで見た彼の笑顔ですら、月紫にとっては、掛け替えのない『静馬』だったのだろう。

 昨日は、『小説家になろう』さんの『緊急メンテナンス』の関係で、『貴女を啜る日々』の更新をお休みしました。

 まっ、それならそれで良かったのですが…。問題なのは昨日9日に執筆した一話分。…ストックと言う不本意な状態にある771話目のこと…。

 この如何ともしがたい問題に、頭を悩ませ始めたのが今朝、五時二十分。

 『ストックして置いた一話を投稿するのは、即興小説の定義に反するのではないか』。『しかし、この一話分を破棄して、まっさらな771話目を書くとしたら…。流石に、文脈が保てなくなるのではないか』。『第一、折角書いたものを全削除って、勿体ないし…』。

 あまりの難題に頭を抱えること、約10分。考えに考え抜いた末、梟小路は一つの結論にたどり着きます。それは…。

 『とりあえず、772話目を書いてから考えよう(^v^)』。

 習慣というものは、行動の起点となり、日々にメリハリを与えてくれる。だが、その存在に…それが存在する事に寄り掛り過ぎて、ともすれば、思考停止的になってしまう。いつの間にか、目的を遂げる為の習慣が、習慣を遂行する為の目的にすり替わって行く。

 継続する事の素晴らしさと、危うさは、表裏一体なのかも知れませんね。…と言う訳で…。

 当『貴女を啜る日々 杯ノ七百七十一』を2014年9月9日(火)投稿分とさせて頂き、おそらく、間を置かずに更新しているであろう、『貴女を… 杯ノ七百七十二』を本日10日(水)投稿分とさせて頂きます。

 まっ、二話分書いちゃったものはしょうがないし、ご都合主義での連続更新は毎度のこと。…ほぼ同時にというのは、確か、始めてだった気がしますけども…。避けようのない事情も、珍しく、ありましたしね(^v^)

 それにしても、『投稿ボタンのクリックミス』とか、『ノートPCが執筆の連鎖から解脱した』とか、『忘れていた』とか…。梟小路自身に由来するエラーで、『連日更新』が途絶えていなければ…昨日まで、毎日更新し続けていたならば…私は、どんな反応をしていたのでしょう。

 忸怩たる思いをこの場で、グチグチと書き殴っていたのでしょうか。…だとしたら、詰まらない理由とは言え、自分で『連日更新』の記録に引導を渡せて良かった。そんな気もしています。

何事も、良い風に、良い風に考えた方が、好いに決まっていますもんね(^v^)

今度の『二話分更新』にしたって、二倍、皆さんのお暇潰しを手伝えると思えば…思えば…。

さて、調子こいて千文字近く書いたところで、この辺にしておきましょう。全部読んでやって下さったそこの貴方、長々とお目汚しをばいたしましたm(__)mそして、ありがとうございました(^v^)

 それではまた、次回の梟小路の綴る文章でお会いいたしましょう。…もし良かったら、『貴女を啜る日々 杯ノ七百七十二』で…すぐにでも(^v^)


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