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杯ノ百七十六

 石舞台に付いた肘へ結構な負担を掛けながらも、青年は身を起こした体勢から思わず口を開いた。

 「お前…一体、何して居るんだ…。」

 その心底から唖然とした様な、不気味な物を見せられている様な、青年の声。

 それに対して、一向に自分の尻を触るのを止める気配の無い童女は…血濡れた冷水の中に居るはずが、まるで常夏の国のビーチで戯れるかの様に…暢気(のんき)に、そして、少しはしゃいだ様子で笑みを浮かべる。

 「何って、勿論、若い身体を堪能(たんのう)しているのよ。良ければ貴方も一緒に…。あらっ、そう言えば貴方、私に対してだんまりを決め込んでいたのでは無かったかしら…。」

と、妖艶な雰囲気を醸し出しつつ、童女が青年に問い掛けた。

 そんな童女が今どんな表情をしているのか、青年の目にはっきりとは映っては居ない。しかしながら、冷やかす様な童女の声と言い、やや首を(かし)げて見せる仕草と言い…笑っている事は間違い。そして、言葉尻で高く成った声音と同時に、彼女の口の端が、ニッっと吊りあがった事も…青年の思い過ごしでは無いだろう。

 そう言う訳で青年は、その童女の反応に不貞腐れた様に、無言の内に身体をまたも石舞台の上に寝かせた。…母親を相手にしている子供でもあるまいに…だが、それを諭したら、彼が烈火の如く怒りだしそうだから…童女がその点に触れない事を祈ろう…。

 人魚の尾ひれの様な紅い水飛沫(みずしぶき)を振り乱し、童女が片足を石舞台の上に乗せる。

 それはそれは、典型的な東洋人とは比べ物に成らない長い脚だ。スラリとした白い素足には、一切のシミ、(あざ)の類は見られない。まぁ、一先ずは、吸血鬼のご令嬢の面目躍如と言うところか…。

 杯ノ百七十六を読んでやって下さり、ありがとうございました(^v^)

 いやぁ、進んだ、進んだ。土曜、日曜の二日間は執筆三昧でしたよ。…麻雀仲間に構って貰えなかったから、仕方なしに…。

 そう言う訳で、雀荘通いの代替案としての『執筆活動』は見事にその機能を果たし、平日における『二次創作小説』の進み具合の遅れをカバーしたのでした。

 んで、次の休日分までカバーしたからには、来週こそ麻雀してぇなぁと…。

 それでは、また、書いている時は麻雀への恋しさを忘れられる、次回の梟小路の綴る文章でお会いいたしましょう。

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