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8.帝女の館

鞠子まりこ様〜」

「帝女様、万歳〜」



窓の外、大勢の観衆が私を呼ぶ。

この扉を開け、ベランダに出れば

私は太楽国の帝女として、

ふさわしい振る舞いをすべきである。


決して悟られてはいけない。



私は扉を開け、ベランダに出た。

美しく、微笑む。

私は手をふり、歓声にこたえる。




ベランダを後にして扉を閉めた。



その瞬間、私は倒れ込む。

慌てて従者たちが支えにやってきた。



ここで倒れるわけにはいかない。

私にはまだすべきことがある。

まだ帝女の座から降りるわけにはいかない。



「大丈夫ですか?」


何度聞いても不気味な声がして、

私は顔を上げた。


伊織いおり

この国、太楽国の参謀だ。

だが、いつ、どのようにその座についたのか。

誰もよく知らないという。



いつしか、知らぬまに

その地位についていたといっても

過言ではない。



信用するな……


その薄気味悪い容姿と

不気味な声だけではない。


私の本能がそう伝えている。


しかし私に彼を遠ざける力は

残っているのだろうか。



「鞠子様、

黎子れいこ様にはお気をつけを」



そう、そんなこと。

お前に言われなくとも重々承知だ。


黎子……


私の姉なのだから。

私の使命。

それは、姉からクラリサを守ること……。


姉には聞こえているはず。

ヴェルグラスの声が……。

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