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45.崖からの襲撃

左右に高い崖が続く谷間。


上空から1本の矢が放たれた。


疾風の声で敵に気付いた連合軍は

一斉に戦闘体制に入った。



赤の戦士・優輝

鎧が真っ赤な光りを放った。

背中から矢を取り出し、構える。

肩に乗っていた蠍、スコルプが大きくなり、

盾のように優輝を守る。



黄色の戦士・大地

鎧と狼・リュープスの毛が黄金に光を放つ。

狼の牙で造られた短刀を両手に持ち、構える。



紫の戦士・晃

鎧と肩に乗るリンクが紫色に光る。

「リンク!武器だ!」

リンクの目が光る。映像のように薙刀が浮かび上がる。

光で出来た薙刀を晃が握ると本物の薙刀になった。



「すげ……」


葵とその前に立つ直も刀を構えた。


「拓海くん。来るよ」


俺は慌てて剣を握り直した。

手が震える。


上を見上げる。

1匹の大きな鷲が飛んでいる。

俺たちに着いて来ているようだ。


その時、崖の上から一斉に矢が降ってきた。

岩も落ちてくる。


狭い谷間での戦いは不利だ。

早く敵を倒し、脱出しなければならない。


岩山の影から、叫び声と共に敵の姿。

数は多いが、幸い武器は貧弱なものだ。


太楽軍の周りを天澄界の戦士達が囲み

葵を守る。

クラリサからなる武器を使うことが出来るのは

葵のみ。

俺たちの目的は、クラリサの奪還だが

葵を守り切ることでもある。



疾風が次々と敵を斬る。

黒い蛇が地を這い、敵を締め上げていく。



スコルプがハサミと尾で敵を蹴散らし、

優輝が崖の上から狙う敵を次々と矢で倒していく。


リュープスが敵の足に噛みつき、

大地が短刀で懐に斬り込む。

早すぎて見えないほどの動きだ。



リンクが目から光を放ち、

敵が怯む間に晃が薙刀を振り回し

敵を吹機飛ばしていく。



他の戦士達も次々と敵を斬っていく。


「急げ!ここを抜けるぞ!」


疾風の声が飛ぶ。


俺たちは守られながら前を目指した。


もうすぐ谷を抜ける時、

一人の敵が俺の前に突然飛び出してきた。


天澄界の戦士達は後方で戦っている。


敵は石斧のような武器を振り回し

俺に向かってきた。


「助けは来ないぞ」

卑しい顔をした男はにやっと笑った。


動けない。

その時、親父の声が聞こえた。


「拓海、世界を救え」


俺は剣を強く握り、剣を振り上げた。




「拓海君!」

葵が気付き、近寄る。


「来るな!」


そう、俺を助けてお前に何かあったら

親父に顔むけ出来ない。


俺は左目が少し熱くなるのを感じた。


「今だ」

誰か知らない男の声が聞こえた気がした。


振り下ろした剣は見事に敵を斬り男は倒れた。


初めて人を斬った。

手が震えている。


「拓海君?」


葵に名前を呼ばれ、我に返った。


見渡すと敵は全滅していた。


おそらくこれからどんどん敵が増えてくる。

武器の準備も整い、強敵が増えるだろう。


悩んでいる暇なない。

恐れている時間もない。

俺は自分に言い聞かせた。

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