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12.葬儀場

とんだ災難にあったもんだ。

結局腹は満たされず、

昼休みもオーバーしてしまった。


だが俺は大人だ。

こんな小さなことでイライラなんてしない。

街を通って、また美味いもんでも

買ってかえるか。



閑静な住宅街を過ぎれば、

店が立ち並ぶ通りに着く。


「しかし一体なんだったんだよ」


俺はブラブラと歩きながら、

拾った袋をポケットから取り出した。


丸い円の中に赤い鳥居。


パンパラのマークに似ているから

そう思うのかもしれないが

このマーク、絶対どこかで見たことがある

薄い記憶。だがとても大切な記憶の欠片のような…



少し先に、大きな建物が見えた。

門からは喪服を着たたくさんの人が

出てくる。


大きな葬儀が行われていているようだ。

こんな大きな葬儀、きっと大金持ちなんだろうな。



ふと中を見ると、喪主と思われる女性が

高齢の女性の遺影いえいを持ち立っていた。


年齢的に母親なのだろう。

ただ、喪主らしき女性の顔からは

悲しみは感じ取れなかった。



親子といえども、色々な関係があるだろう。

親子だからこそ、溝が深まることもある。



俺はふと親父を思い浮かべた。

親父が死んだら…なんてことは

考えたこともない。

親父ギャグをいい、仕事中寝ているばかりの親父だが

もし生まれ変わっても

やっぱり親父を選ぶかな、なんてな。



参列者が話している声が聞こえた。


「殺されたんですって。同僚に」

「同僚?働いてたの?大金持ちなのに?」

「金の亡者もうじゃなのね。だから殺されたのよ」



金の亡者、殺された。

物騒な世の中になったもんだ。


またパンde パラダイスの前は

行列が出来ていた。


その近くに、若い男が誰かを探している様子で

走り去る後ろ姿が見えた。

見覚えがある。

俺の1時間を踏み躙ったやつだ!


「ちょっと待て!」



俺は男を追いかけた。

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