無かったことにしてやろうか
面白さの半分を切り売りして
無かったことにする
取り繕う為の日常
誰に対してかって
自分自身に対してだよな
無駄な時間は無いなんて
よく言い切ったものだよな
あって欲しかった明日を忘れて
昨日呼ばわりしているぜ
消費されているんだ
声高な間違いは
無様なコンクリートには
よく響く
僕等は生まれてから
消費しかしていないんだ
人間と呼ばれる生き物は
消費しかしないんだ
命を消費しながら
明日は来るかなって
悩んでいるんだ
ご高説なあんたの言葉を
切り売りして
無かったことにしてやろうか
辛さの大半を乗り越えてこそ
最後は笑い話になる
笑う為に生きる日常
誰かに対して言いたくて
自分に対しても勧めている
無駄な足掻きは無いなんて
よく言い切ったものだよな
あって欲しかった現実を忘れて
思い出呼ばわりしているぜ
社会正義なんだ
声高な間違いは
無様なコンクリートには
よく馴染む
僕等は生まれてから
正義を持ったことは無いんだ
人間と呼ばれる生き物は
正義を認識しただけなんだ
正義風の何かを作りながら
周りを見渡しては
確信しているだけだ
ご高説なあんたの言葉を
乗り越えて
笑い話にしてやろうか
くだらないと言った人間は
今まで何千、何万と居た
過去を古いと言い
捨てていくのなら
昨日のことは既に過去だ
同一視できる
それでは何も決まらないから
僕等は必要な部分を守ってきた
突きつけ合った
必要な部分の戦いなのだろう
決着はつかないさ
やっていることは
国を分けるくらいの戦いだ
生きていくことが辛くなるほどの
全てが違うからさ
実際は
そんな気概は微塵も感じないけれど
五月蝿えで壊すんだ
声高な間違いは
無様なコンクリートには
よく映える
僕等は生まれてから
作ってきたことしかないんだ
人間と呼ばれる生き物は
作ることでしか生きられない
他人が作ったものを
五月蝿えで壊せるなら
この世の全てを壊せるかもな
ご高説なあんたの言葉を
五月蝿えって言いながら
打ち壊してやろうか