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果ての果てへと

 ハーレム実行部隊、それを聞けば、誰もがうらやましいとか侮蔑とかするかもしれない。だけど、僕は必死なんだ。ここで、心も肉体も許してしまえば取り返しのつかないことになる。だけど、彼女たちははち切れんばかりの肉体で誘惑してきてくる。


 正直なことをいうと限界だ。朝から、最高潮で終了しそうだ。それを彼女たちにぶつければいいのだろうけど、それをしたら取り返しのないことになる。だから、僕は抑えきれない下についている硬化した部分を鎮めながら逃げるしかなかった。多数対一人の逆鬼ごっこみたいな状態でいる。僕は彼女たちに嬲られながら誘惑されている。それでも、彼女達を退く為に反撃の機会を伺っている。


 ハーレム実行部隊は僕を虜にする為に編成された舞台だ。その為に、いざ目標となる僕に肉体を持て余していたのだろうか興奮気味でいる。それはヌードショーを見せびらかしているようにすらみえる。僕をどこまでも挑発してくる。


「兄さん、観念したら?」


 妹であり、この部隊の隊長である五百子(いもこ)が言う。


「お前こそ、やめたらどうだ? 僕にこんなことしてもなにもならないよ」


 口ぐらいしか抵抗ができない。


 僕は(はるか)達に補助型に魔法薬の投与してもらい排除しようとする手ももあるが、薬の投与は口移しをしてこそ効果が発揮する。こんな状況でそれをしたら精神も肉体もイってしまう。下半身が噴火してしまう。しかも遙たちも助太刀しいる。遠くでわかりにくいが、多勢に無勢だ。圧倒的で状況が変わらない。そんな中、エルマーとアルマーが捕まる。


「兄さんが手籠めにした女の子達よね」


「いや、そういうわけでは……」


 一概には嘘ではないがエルマーもアルマーも魅力的でどうにかしたいとか邪な感情を抱いたことがある。そもそも、この姉妹も妖艶ではだけていて姉妹二人で情事しているような間柄だ。興奮してしまうのも仕方がない。しかし、僕に対して魅せようとしているわけではないのだ。しかし、この褐色で銀髪の姉と金髪の妹の姉妹で肉体が抱擁で官能的な彼女達が捕まるのは絵的に不味い。五百子は不味いことを躊躇しないだろう。


「ねえ、自爆人間の裏切り者さん。いいことして兄さんに喜ばせてあげましょう」


「くっ、殺せ」


 エルマーは健気にそれでも最後の抵抗をするが、この状況は誰でも高揚と興奮が支配してしまう。


 いたずらしたい。


「兄さん。どうにかしないと彼女達が恥ずかしい想いするよ」


 僕はその安い挑発だとわかっても助けようとするしかなかった。彼女らが辱めをうけてしまう。しかし、その行動を予測してか部下の女の子達に取り押さえられてしまう。


 そして、僕に見せびらかそうと顔をおさえられて視線はエルマーたちを女同士で弄ぶ様を見せられる。衣服をはだけさせて体のいたるところをさすられたり舐められたりする。特に胸とお尻は強調的だ。


「や、やめろー」


 二人は泣きながらも許しを請い、そして、抗うことができずに息を漏らして感じている。


 それを、僕に見せつける。僕は怒るところだが、数人の女の子に胸を突きつけられたり、下半身をまさぐられたりして絶頂の果てで耐えている。果てなど既にきている。果ての果てまで近づこうとしている。今までに味わったことのない感覚が苦しくてしょうがない。


「兄さん、一回ぐらい我慢しないで開放したら? 兄さんがいくら果てても大丈夫なように準備してあるから」


 五百子はクスクス笑いながら僕をいたぶる。いたぶりながら感じているのだろう。


「お前はそういう子じゃないだろう? お願いだ、もうやめろ!」


「嫌よ! 目的のために手段は選ばないわ」


 くっ、このまま耐えるしかないだろうか。あるいは殺したくなかったが魔法薬で限界まで強化して倒すしかない。しかし、そのサポートをする遙達が僕に近づけていない。彼女らがいなければ僕は何もできないのだろうか? 僕は自信に怒りと絶望を覚えた。


 情けない。


 情けない。


 耐える意味なんてあるのか?


 ――プツン――


 僕は僕でない人格が支配しはじめる。その人格の名前はしらない。


 肉体が変貌し始めた。自身の姿など見れるわけでもないが形容しがたい者へと変化していくことがわかる。それは、性的快楽を超えた気持ちよさでもあった。


「待って、隼人(はやと)君!」


 遠くで遙が見ていたのだろう。僕を制止するがもう遅かった。僕は肉体の変貌に身を委ねた。もう我慢する必要がない。


「ああ、兄さん、兄さん。兄さんはやっぱり最高よ! だって、私達は腹違いの兄妹。そして、兄さんは人間ではない。人と魔獣の混血」


 僕は兵器で人ですらなかったか……。


 僕が覚醒していなかったら、それを知って心が混沌の渦へと飲まれていただろう。しかし、今の僕は人外だ。僕が何者であろうとどうでもよかった。僕の精神は人と異質になったのかはよくわからない。だが、僕を突き動かす何かが五百子に感じた。


 僕は、取り巻く女の子達を振り払い五百子に突進した。


「さあ、来て、兄さん。私が全力で愛してあげる」


 妹は兄が異形と化しても平気のようだ。僕は妹こそが、異質に感じた。しかし、ためらわず妹を襲い始める。


「流石は、自爆人間の最終兵器」


 五百子は僕をうっとりと眺めて、僕を取り押さえる。


 人外を取り押さえる人間。そんな馬鹿な。これも筋書き通りだというのか?


なんとか、発禁 エロ小説にしなかったと思う(^_^;) なんか、ベタな感じですが。

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