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200文字小説集 vol.2

お節よりもお汁粉(200文字小説)

作者: 日下部良介

 今日は鏡開き。


 妻が汁粉を作ってくれた。甘いものをあまり食べない私だけれど、この汁粉だけは毎年楽しみにしている。子供が小さい頃は競ってお代わりをしたものだ。

 けれど、子供たちは其々の家庭を築き、正月にさえ戻ってこなくなった。


「明けましておめでとう」

 子供たちが孫を連れて帰って来た。

「なんだ? 急に」

「だって、今日はお汁粉でしょう」

「そうよ。お母さんのお汁粉は絶対に食べなくちゃ」


 我が家にようやく正月が来た。





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― 新着の感想 ―
[一言] ホッコリだけじゃないところが、チラリ。子供が来なくなって寂しい という気持ちは、来てみて、あとで実感わかるものかもしれませんね。
[一言]  読み終えて弟を思い出しました。  弟も毎年、お汁粉目当てで子供を連れて実家に帰ってきます。  お汁粉でなくても「これだけはうち(母が作った)のが一番」という食べ物がある人は多いと思います。…
[一言] 拝読しました。 お母さんに今だに胃袋を掴まれているのですね。 鉄人もですね。
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