お節よりもお汁粉(200文字小説)
今日は鏡開き。
妻が汁粉を作ってくれた。甘いものをあまり食べない私だけれど、この汁粉だけは毎年楽しみにしている。子供が小さい頃は競ってお代わりをしたものだ。
けれど、子供たちは其々の家庭を築き、正月にさえ戻ってこなくなった。
「明けましておめでとう」
子供たちが孫を連れて帰って来た。
「なんだ? 急に」
「だって、今日はお汁粉でしょう」
「そうよ。お母さんのお汁粉は絶対に食べなくちゃ」
我が家にようやく正月が来た。
今日は鏡開き。
妻が汁粉を作ってくれた。甘いものをあまり食べない私だけれど、この汁粉だけは毎年楽しみにしている。子供が小さい頃は競ってお代わりをしたものだ。
けれど、子供たちは其々の家庭を築き、正月にさえ戻ってこなくなった。
「明けましておめでとう」
子供たちが孫を連れて帰って来た。
「なんだ? 急に」
「だって、今日はお汁粉でしょう」
「そうよ。お母さんのお汁粉は絶対に食べなくちゃ」
我が家にようやく正月が来た。
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