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出口探し。魔王学校 1年目(5月9日。夜ごろ)

「大丈夫か?アイ?」

アイが崩れた床に巻き込まれて落ちていくのを、アイが大怪我しないように薫は抱きしめて一緒にそこまで落ちてきたのだった。

「大丈夫。

ごめんね。

罠に引っかかってしまって……」

「いいって。

今はなんとかここから出ることを考えよう」

薫は優しく微笑みながらアイに言ったのだった。

「しっかし、随分と下まで落ちたわね。

もともといた場所が見えなくなってるもん」

「まあ、そうだな。

そういえば、落ちるきっかけになった鎌はどんな感じなの?

ものすごく重そうに見えるんだけど……」

「それがね。

ものすごく軽くてしっくりきてるわ。

私にあった武器みたい。

ただ、どんな特殊能力があるかわ不明だけどね」

「そうか、じゃあしっかりと持ってなきゃだな」


薫とアイは出口がどこにあるかわからないので勘を頼りに歩き出した。

ちなみに魔法を使って落ちる前のとこに戻ろうとしたのだが、魔法が使えなくなっておりダメだったのだ。


歩いているとまた広い場所が見つかった。

なんだか文字が書いてあるが、薫は見たことのない文字なので読めない。

「いったいこれは?」

と薫がひとりごとのようにつぶやくと、アイが、

「これは、遺跡によく出てくる文字だわ。

私も読めないから内容まではわからないけど……。

このことは、2人だけの秘密にしておきましょう。

もしかしたら大事なことが書いてあるかもしれないから……」

「わかった」

と薫はこたえて出口を探しに歩いて行ったのだった。


魔獣と何匹か遭遇したが薫の敵ではなかった。

そして、上に登る道を見つけたので先に進んだのだった。


上の階に登ると、すぐに休憩ポイントがあった。

それなので、今まで疲れていたこともあり薫とアイは休むことにした。

2人とも疲れていて会話はなく、そのまま寝てしまった。


それから1時間してくらいだろうか、薫は目を覚ましたのだった。

なぜならば、休憩ポイントに近づいてくる何者かの気配を感じたからっだった。

薫は剣を握る。

相手があと5mしたところで曲がるとお互い顔をあわせる位置になる。

そして、相手が曲がった瞬間、薫は相手の喉元に剣を当てたのだった。

「うぅ、ぅうぅっ。

助けてくれ」

と相手は言ってきた。

薫が相手をよく見るとダンジョンに入る前によった建物にいた兵士と同じ鎧を着ていた。

魔獣にやられたのか相当ボロボロになっていた。

「どうして、こんなところにいるんだ?」

と薫が相手に聞いた。

「ヒロ様とアキ様と一緒にダンジョンに入ったのです。

が、この9階にきてある部屋に入ったら、魔獣がいたのです。

その魔獣が強くて勝てないと判断して、恐怖のあまり、逃げてきてしまったのです」

と相手は言ったのだった。

薫がアイの方を見ると物音がうるさかったためか起きていた。

薫は、

「助けに行こう」

とアイに向かって言って、逃げてきた相手を道案内のために抱えて、走ったのだった。



そうして、薫はすべて助け出し、城に戻ったのだった。

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