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武器が見つかる。魔王学校 1年目(5月9日。朝から)

「今日からは薫が戦ってよね」

と朝起きた時にアイが薫に言ったのだった。

「戦ってよねって、俺は無理やりアイに戦わせてはなかったと思うが……」

「うっ。

いいのよ。

つべこべ言わずに、今日は薫がメインで戦いなさい」

とアイは言いながら休憩ポイントから出て行ってしまったのだった。


薫としては、地下6階の敵は問題なかった。

それなので、地下8階まで一気に進んだのだった。


「この階で武器探しをしない?」

アイが上目遣いで薫に話したのだった。

「いや、この階の敵はまだ弱いから下の階に行っても全然問題ないんだが……。

下の階に行けば行くほど強力なアイテムがあるんだろ?」

「そうなんだけど、強力な分扱いにくくなるのよ。

私の力ではこの階の魔獣をほとんどたおせないから、ここの階の武器を扱えるかどうかギリギリだと思うの」

「そうか、じゃあこの階でまた一夜を過ごす可能性があるから、休憩ポイントを探しながら武器を探そう」

と薫は優しくアイに言ったのだった。


魔獣は、ひっきりなしに薫達に群がってくるというわけではなかった。

時々、道で出くわすこともあったが、大抵はアイテムがありそうなところでと思うようなところで待ち伏せをしていることが多かった。

そして、魔獣に出くわすたびに、薫がたおしていく。

だが、現在、得られているアイテムの中に役にたちそうなものはなかった。


「なかなか武器って見つからないね」

とアイは疲れた表情で言ったのだった。

もう疲れ切ってしまってて、帰りたいと言いだしかねない雰囲気がただよっていた。

「じゃぁ〜、もう1箇所アイテムがありそうなところを見て帰るか?」

と薫は言ったのだった。アイがまだまだアイテムを探すわよと言うのを期待して……。

が、アイは、

「そうしよう」

と力なく返事が返ってきたのだった。


そして、アイテムがありそうな道を見つけたので薫とアイは歩いて行ったのだった。

歩いていくと、大きなドアがあり、アイが期待して開ける。

広い空間があり、奥に人の体より大きな鎌があったのだった。

アイは、

「やったぁ〜。

最後にあたりじゃない」

と喜びながら鎌に走って近づいていく。

薫はあいきらかに罠っぽいと思って広場だと感じ観察した。

なぜならば、いつもこういう場所には魔獣がいたからだった。

だが、薫の心配しすぎだったのだろうか何も起きなかった。

そしてアイは、広場から出ようとドアの方に向かって歩いてくる。

時々、鎌を上げ下げして感触を試している。

あともう一歩で広場から出れると思った瞬間。

床が崩れ、アイも床と一緒に落ちて行ったのであった。

薫は失敗したと思い、アイを助けに、下へ落ちて行ったのであった。



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