久々の学校。魔王学校 1年目(5月5日。放課後)
薫はクラスに戻り、授業を受けた。
が、アイとナナはクラスに戻ってこなかった。
薫は心配になったが、アイ達がどこにいるかがわからないため、何もできなかった。
放課後、薫は暇になったので生徒会室に行った。
生徒会室のドアを開けるとフミが1人で居た。
「おっ。
今日は1人か?
いつもは女の子を連れてるのに」
とフミが言ってきたのだった。
「そんな、女の子をたぶらかしているような言い方はやめてください」
「そうか?
たぶらかしてると思うがな……。
魔界の女の子は、強い男が好きだ。
薫は炎の鳥をたおして強い男としてみんな認識してるから、その気になればハーレムを作れるぞ」
フミはニタニタしながら言ったのだった。
「やめてください。
そんな気持ちはありませんので」
「そういえば、アイはどうしたんだ?」
「アイは、昼食の時にナナと一緒にどっかに言って、まだ話してるはずです」
「ふぅ〜ん。
薫のせいでそうやって揉め事が起きてるのかぁ〜」
「内容を聞いてないのでわかりませんよ。
アキさんはきてないんですね?」
薫は話題を変えようとアキの話を振った。
それに、反乱軍の戦いが終わって、アキも学校に帰ると言ってたので生徒会室の仕事をしてるのかなと思ったのだった。
それに対してフミは、
「アキさんは学校に来てない。
どうしてだか先生に聞いたのだが、誰も知らなかった。
できればアイに聞いておいて教えて欲しい」
「わかりました」
「そういえば、学校の敷地にアイとの家を建てたんだったな……。
楽しくやってるのか?」
「そんなことはないですよ」
と薫は答えた。
薫は、このまま話していると薫にとって良くない情報ばかりフミに提供することになりそうだったので、家に帰ることにしたのだった。




