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久々の学校。魔王学校 1年目(5月5日。朝から)

「おはようございます」

マキの声だった。

マキは昨日の夜、アイに起こしに来るようにと言われてたので、お越しに来たのだった。

そして、薫が横を見るとアイは、

「むにゃむにゃ」

と言っていた。

なので、今起きたようだった。


マキは、2人が起きたのを見て、カーテンを開けた。

太陽の光が入ってきて眩しい。


アイは朝が弱いようで、布団の中に潜り込んだ。


薫が時間を確認すると、朝食を食べて学校へ出発するにはもうベットからでなければいけない時間だった。

それに、アイが昨日、マキに起こして欲しいと言ってた時間でもある。


マキがどうしたらいいか困った顔をしていた。

それなので、薫は笑顔をつくって、マキを部屋からだして、自分で起こすことにした。


アイは、ドアの音からマキがいなくなったのがわかっらのだろう布団の中から出てきて、

「チュー」

って言ってきた。

薫はそれをかわし、ベットからおりて、

「早く行かないと遅れるぞ」

と言って、顔を洗いに行ったのだった。


そして、薫とアイはリビングに行き、朝食を食べ、学校に行ったのだった。


学校に行くと、ナナとユイは学校に来てなかった。

薫がクラスの人にナナのことを聞いたら、もう3日間くらい休んでるとのことだった。

薫はどうしたのだろうと思いながら授業を受けた。

時間が過ぎ、昼食の時間になった時に、ナナがクラスの中に入ってきた。

そして、ナナは、薫の席の隣にいるアイに、

「ちょっとお話の時間をいたただけませんか?」

と思いつめた表情で話しかけた。

「あら、私と話したいなんてどんなことかしら……。

いいわ、相手になってあげる。

どこに行く?」

と挑戦的な表情を作り、髪を左手で払いながら言ったのだった。

薫はなんかやな予感がすると思って、

「じゃあ、俺も一緒に行くから」

と言ったら、ナナが、

「私とアイ、2人きりで話をさせて欲しいの」

とアイを睨みつけて言ったのだった。

アイはそれに対して、

「薫。

そういうことだから。

お昼は家で食べてて」

と言ったのだった。

そして、ナナはアイを連れてクラスを出て、どっかに行ってしまった。

薫は仕方がなく、家に行って昼食を食べに行ったのだった。


薫は家に着き、リビングでマキに頼んで昼食を作ってもらって食べた。

どうやらもう一人のメイドのサキはいないようだ。

薫が昼食を食べてる時に、マキから、

「お味はいかがですか?」

と聞かれたので、薫は、

「美味しい」

と答えたのだった。

すると、薫の後ろから、

『バサッ』

と服が落ちる音がした。

薫は一体なんだ?と思って振り向こうとした時に、マキが、

「もっと美味しいものがありますが食べますか?」

と言いながら、薫の首に腕を巻きつけ、胸を薫の肩にあててきた。

薫は、胸がやわらかいと思いながら、マキの腕を掴み、

「いったい何を言っているんだ?」

と言った。

「薫様のことが好きです。

私を無理やり連れ去った貴族から助けていただいた時から……。

アイ様がいない時でなければ、想いを伝えることができないので、今お伝えしたのです」

とマキは言いながら、薫にさらに強く胸をあててくる。

そして、マキは話を続ける。

「もし薫様がよろしければ、2人きりの時だけの関係でもかまいません。

ずっと薫様とアイ様のご様子を見ておりました。

おそらく薫様はアイ様にご満足されてないご様子。

それに、アイ様のご性格では気持ちが安らぐことはないかと思います……」

薫は、アイがいないことをいいことに、マキは言いたいことを言ってるなと思った。

そして、マキは、薫から離れ、薫の横に行き、跪き、薫の手を両手で取り、上目遣いになり、

「私なら、心も体でも満足させることができると思います」

と言いながら、薫の手をマキの胸にあてたのだった。

薫はあわてて手を引っ込めて、イスから立ち上がり、マキと距離をとった。

薫はマキにとって仲間がいなくてこんなことをしているのだろうと思った。

そうれなので、きつく怒ったらかわいそうだと薫は考え、

「気持ちは嬉しいが、こういう話は今後しないようにしよう」

と優しく話したのだった。

マキは、悲しそうな表情を作り、

「わかりました」

と言いながら涙を浮かべ、薫と一瞬目を合わせて、別の部屋にかけて行ってしまったのだった。

薫はマキに声をかけずに学校に戻ったのだった。







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