家の中。魔王学校 1年目(5月4日。夜の続き)
薫とアイは家の中に入った。
入るとマキがメイド姿でいて、
「おかえりなさいませご主人様」
と言いながらお辞儀をしてきた。
それに対してアイが、
「ちゃんとやってたの?」
とたずねた。
「はい。
お食事もご用意してありますがいかがいたしましょうか?」
「そうね。
いただこうかしら」
と言って、2階のリビングで食べることにした。
この家のつくりは、1階に客室やメイドの部屋があり、2階にリビングとキッチン、3階に寝室というつくりになっている。
2階で食事を食べているとマキの他にもう一人メイドがいてアイから紹介を受けた。
名前は、サキ。見た印象の年齢は、薫と変わらない。身長は160cm位。髪は長く、後ろで縛っていた。
アイが言うには、5年前からアイのメイドをしているとのことだった。
アイとの食事は問題もなく終わった。
アイとマキとの関係も前よりは改善されているような気が薫はした……。
「じゃあ、そろそろ寝るか?」
と薫が言った。
「じゃあ、行きましょう私達の部屋に」
とアイは言い。
マキに案内させた。
案内された部屋には、大きなベットが1つ。
薫は答えがわかっていながら聞いた。
「あのベットに2人で寝るの?」
「私と寝るのが不満?」
「いや、そうじゃなくて、寝るときぐらい1人でゆっくりしたいなぁ〜って」
「1人で寝たいって言ってて、メイド遊びをする気なんでしょ?」
アイは疑いの目を薫に向ける。
「いや、しない。
っつぅ〜か、どうしてそんなに俺のことを性欲の塊のような扱いをするんだよ」
「否定するところがあやしわ。
それに、クラスの人から聞いたけど、ユイとナナを性奴隷にしてるそうじゃない」
「そんなことわない」
「ふぅ〜んだ」
とアイは言いながら、そっぽを向く。
「わかったよ」
と薫は言いながら、アイを後ろから抱きしめたのだった。
そして、シャワーに入り、一緒にベットで寝たのだった。




