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マキの心境。魔王学校 1年目(4月27日。13時ちょっと前)

「じゃあ、マキ。

会議に行ってくるわ。

しっかりと待っているのよ」

とアイが言って、ドアを開け、薫と一緒に部屋を出て行った。


マキは薫とアイが部屋からいなくなり、ホッとした。

そして、部屋の角隅に座った。イスに座らずに。


マキは、どうしてこうなってしまったのだろうと考える。

こうなってしまったというのは、薫の使い魔になってしまったことだ。

マキはまだ薫が元勇者だということをまだ知らない。

だが、知っていたとしても同じように考えただろう。


《人間という下等生物の使い魔になるというのはものすごい屈辱》だと。


だが、マキには、この状況を打開するすべはない。

しかも、薫が使い魔の契約に使った魔法は強力なものだ。

薫が死ぬまで続くし、譲渡も可能なものだった。

そう考えると、普通に考えて、一生、奴隷待遇の使い魔のままだろう。

しかも、さっき薫は戦争に出るという話をしていた。

薫の生きた盾に使われて死ぬかもしれない。

もしくは、ずっとアイに理不尽ないじめを受け続けることになるだろう。


そう考えて行くと、マキは、地獄しか待っていないと思ったのだった。










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