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初会議。魔王学校 1年目(4月27日。8時ごろ)

「おお、よくきてくれた。

アイ。薫」

薫とアイが部屋に入ると、ヒロが2人が来たことを歓迎する声をかけてくれた。

ヒロは一番上座に座っており、会議中のようだった。


部屋は広い。

中にはテーブルが並べてあり、30人程度が座っていた。

テーブルに座っている者達は全員体が引き締まっており、目が鋭く、歴戦の強者といった風貌を備えていた。


ドアの近くにいた召使が、薫とアイを席に案内する。


そして、2人が座った後、ヒロが、

「反乱軍の鎮圧に向かっていた軍が劣勢にたたされており、援軍を出したい。

援軍の作戦は、私に全部任されている。

そこで、薫も援軍にぜひ参加して欲しい」

と話した。

それに対して、大柄な男が、

「会議に仮面をかぶってくるような奴を信用できない。

仮面をはずしてから会議に加わるべきだ」

と言ったのだった。

薫が仮面をはずすと、元勇者だということがバレる可能性があるから仮面をはずせない。

だからアイが言い返そうと立ち上がった時、ヒロが手でアイを制して話出した。

「その仮面の男はアイのボディーガードだ。

訳あって仮面ははずせない。

力についてはさっきテストをして確認済みのため問題ない」

ヒロが言った『テスト』というのは、マキを連れ去った貴族の城の全壊したことを言っているのだろう。

だが、ヒロが話しただけでは、薫に対する不信の声はおさまらなかった。

「そこにいる仮面の男は、今まで見たことはなかった。

ぽっとでの奴を作戦会議に加えるなんて納得できない。

なんか力を示して欲しい」

と会議にいる誰かが大声で話し、周りにいるもの達だ同調した。

「力というとどのように確認する?」

とヒロが話した。

すると身長が3m以上ありそうな大男が、

「我が領地で一番強いものを連れてきております。

そいつと戦わせてはいかがでしょうか?」

と言ってきた。

他に会議に参加している達もあの男と戦うのであればということで、薫が戦う相手が決定した。

薫と戦う相手に選ばれた男について聞こえてくる話をまとめると、昔、天界軍と戦った時に100人切りをしたことがあるらしい。

そして、ヒロがアイに向かって、

「アイ。

そういうことなのだがどうする?」

と聞いてきた。

アイは、座って落ち着いて、

「わかりました。

その申し出をお受けます。

もし、その戦いに薫が勝ったら実力を認めていただけて、今後は私も薫も一緒に軍事会議に参加できるということでよろしいのですよね?」

と言った。

周りからは、笑い声があがった。

「もし勝てたらなっ」

とかそういった言葉が聞こえてくる。

薫がかてると思っていないのが大半らしい。

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