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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
3章:元魔王の孫、アイ
43/97

アイがさらわれる。魔王学校 1年目(4月22日。12時すぎ。続き)

正体不明の者からの攻撃は、強かった。

攻撃の中心地から、半径30mにあるものは吹っ飛んで行くほどの威力だった。

それに対し、薫は、防御魔法を使った。

対象は、アイと氷で攻撃してきた奴、それにアキとフミだ。

薫は、アキとフミがついてきていることに気づいていた。

だが、薫から指摘することではないと、ほおっておいたのだが、今回の攻撃を防げないと思い助けたのだった。


正体不明の敵の攻撃により、爆風が起き、砂塵が舞う。

砂塵によって、敵の姿が見えなかったが、しばらくすると、砂塵が消え、正体を現した。

空を飛んでいる。

女性。髪は長く、身長は170cmほど。

それに、背中に黒い羽が生えている。


「いったいどういうつもりなのですか?」

と、ユイが自分の行動を邪魔されたことに、怒りながら話す。

黒い羽を持つ相手は、笑ながら、

「あなたを、さらいに来たの」

と、言いながら、アイの方に向かって行った。


薫は、黒い羽を持つ相手に、攻撃しようと剣で斬りつける。

それを、黒い羽を持つ相手は剣を抜き、薫の剣を受け流す。

「どういうつもりなんだ?

お前は誰だ?」

と、薫が言っている間に、黒い羽を持つ相手から、魔法で作った炎が飛んでくる。

「今、答える必要はないわ」


黒い羽の相手は、使い魔もつれてきていた。

使い魔は、狼型で全身黒い。時々、黒く光る魔法を、アイ達に向けて口からはいている。

アイ、アキ、フミ達が戦っている。


一方、氷の攻撃をしてきた奴らは、いなくなっている。

アイから逃げるチャンスだと思って、どこかに逃げたのだろう。


薫が黒い羽を持つ相手は空で飛びながら、戦っている。

何度か、剣で打ちあい、正直、強い相手だと薫は思った。

剣で打ち合っている最中に、黒い羽を持つ相手が、魔力をためるため一瞬動きが止まった。

薫は、その瞬間を逃さず、間合いを詰め、剣で斬りかかる。

『ガキッ』っという音が聞こえる。

黒い羽を持つ相手が姿勢を崩しながら薫の剣を剣で受けとめ、そのことによって、薫の剣が砕けた音だったのだ。

薫の剣が折れたことにより、黒い羽を持つ相手はチャンスと、薫に剣を振り下ろしてくる。

薫は、魔法で防御壁を作り防ぐ。

2人は膠着状態に陥った。


しばらくすると、黒い羽を持った相手は、急に離れ、薫に紙を投げた。

「続きは、紙に書いてある場所でやりましょう。

今日中に来ないと、アイの命はないわ」

と、言いながら、テレポートをして消えて行った。


急に消えたので、薫はアイ達の方を見る。

アキとフミはたおれているが、アイはいない。

薫は、不安に思い、アキに近づき、アイのことを聞く、

「黒い狼に咥えられて消えた」

とのことだった。


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