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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
3章:元魔王の孫、アイ
37/97

1日一緒にいること。魔王学校 1年目(4月21日。放課後)

アイが同じクラスになって大変な目にあった放課後、薫はアキに生徒会室へ呼び出された。

そして、結局どのような話になったのかと不安に思いながら向かったのであった。

薫にとって問題ないことを、期待して……。

だが、アキは薫をいきなり殴ってきたことから推測するに、シスコンという可能性もある。そうすると、あまり期待できないと思いながら、向かうのであった。


生徒会室の前まで来た。

薫がドアをノックしようとした瞬間、ドアが内側から開いた。

「早く入って、座ればいいじゃないか?

薫君の場合、ドア前で長く固まってることがありそうだからな」

と、フミさんが、薫が来るのを察知して、ドアを開けてくれたのだった。


生徒会室には、アイ、生徒会長のアキ、生徒会副会長のフミが、座っていた。

ユイがいると鬱陶しいから、フミが気を使って同席させなかったのだろうと考える。


そして、会長から話し始めた。

「薫君、もう一度殴らせろっ」

「えっ、また殴られるのですか?」

「おい、おい。

そんなことでは、なかっただろ。

ふざけてないで、本題に入ったらどうだ」

と、フミが援護してくれた。

フミをあの時仲間にしといて本当に良かった。

「では、薫君、アイと結婚するのは決定事項だ」

「えっ……」

薫はアキの勢いに絶句する。本当なのだろうか?いやいや、俺の意思はどうなる?

「おい、おい。

さっき話したことと違うだろう。

仕方が無いから、私から話そう。

さっき、3人で話し合ってな。

それで、すぐに結婚ということだと急すぎるから、一日、アイと2人で一緒にいてもらうことになった。

日にち、行き先などについては、後でアイから連絡があるそうだ」

「わかりました。

それであれば、問題ないです」

と、薫は答えた。結婚確定ではなくなった代わりに、1日一緒にいることになったというのは、とてもいい話に思えた。

「じゃあ、よろしくお願いします」

と、アイが、薫に向かって、笑顔で答えた。


アイの笑顔はとても可愛かった。

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