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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
3章:元魔王の孫、アイ
32/97

部屋に戻る。魔王学校 1年目(4月17日。7時ごろから)

「はぁ〜。

なんだかんだで徹夜になってしまいましたね」

ユイが、眠そうに薫に向かって話す。

「そうだなぁ〜。

もう眠いから部屋に行って寝るか?」

「はい」

「じゃあ、お互いの寮は別々だから、このあたりでわかれるかぁ〜」

「いいえ。

私は、このままお供します」

薫は、着いてくるなって思ったけれども、徹夜で疲れてていて、そのことを言えず、ユイの行動をほおっておくことにした。

また、ユイも本当に眠そうにしているので、一緒の部屋で寝ることになったとしても保健室みたいなことは起こらないと判断したのだった。


そして、部屋につき、薫は、シングルベットの上にたおれた。

なぜか、ユイも薫がたおれたベットのあいているスペースにたおれた。

薫は不自然に思っても、疲れてて何も言えないまま、そのまま眠った。


そして、時間が過ぎ14時ごろ。

薫は、体の上が重くなったので目をさました。

目を開けると、薫の上に、下着姿のナナがいた。

薫は、なぜ俺の上にいるんだっと言いたかったが、ナナが右手の人差し指をたてて薫の口にあて、薫の耳元で「しぃ〜」っとささやいてきた。

そして、そのまま、薫の耳を甘噛みしてきた。


同じベットに寝ていたユイは薫の異変に気付き、

「いったい何をしているのですかぁ〜」

と、目をこすりながら起きる。

ユイは寝る時は制服をきていたはずなのに、なぜか下着姿になっている(なぜだ?)。

「何って、薫にお礼をしているのです。

フミさんから、薫君は、こういうことを求めてるって言ってたから……。

フミさんから鍵を渡されてきたの……。

私は、こういうの初めてだったんだけど、薫とだったら嫌じゃなかったから……。

私自身がお礼です。

薫君は……、……。

(顔をしたに向け、赤らめながら)

嫌……ですか?」

「いや、薫は、私で間に合ってますから、でってください」

ユイはようやく何が起きているか気がついたのだろう、やや怒り気味に、早口で話す。

「ユイとはなにもないし、ナナも気持ちは嬉しいがまずは服をきてから話そう」

と、薫はこのよくわからない状況を、早く終わらせたかったので2人にそう伝える。

だが、2人は、何を勘違いしたのだろう。

ナナは、

「えっ、薫は、下着より、コスプレが好きなの?

別に、私は、別に嫌じゃないけど……」

と言い。

ユイは、

「薫は、私をいつも待ってるのに、放置プレイ好きの変態さんですもんね」

と言うのであった。


とりあえず、薫は、上にいるナナをどかし、ベットからおりた。

「二人とも落ち着いて、イスに座って話そう」

そういいなが、薫は、ベットの下に落ちてるたたたまれてない制服を拾い上げ、ナナにかぶせ、イスに座った。

ユイはなぜか台所に下着姿のまま向かった。

そして、ちゃんと、3人分のコップと紅茶ポットを持ってきた。

「んっ、何でユイが紅茶の場所を知っているんだ?

(ユイは、今日初めて俺の部屋に入って、ずっと寝てたはずだから、そういうことを知らないはずなのに……。)」

「さぁ〜。

何ででしょう」

楽しげにユイは話す。

「ひょっとして、薫君とユイはそんな関係なの?」

ナナは、おそるおそる薫にたずねる。

「そうです。

私は、薫の妻です」

なぜか、ユイが答え、胸をはる。

「違うからな。

ナナも誤解するなよ」

と、すぐに薫は否定した。

「じゃあ、私が、薫のお嫁さんになる」

とナナが言って右腕をしがみついてくる。

ユイも負けじと左腕にしがみついてくる。

薫は、「もう勘弁してくれ」と、つぶやいたのだった。

けど、2人は、離れないから、薫はそのまました。

2人の姿は、なぜか下着姿のままだった(ナナは薫が制服をかぶせたのに、いつの間にか落としていたので下着姿だった)。


「でも、急に押しかけちゃってごめんね。

あと、今回、助けてくれて、本当にありがとう」

と、ナナは上目づかいで話す。

「無事に終わってよかったよ」

と、薫は、どこを見たらいいのか困りながら話す。

「久しぶりに、薫君と話せてよかったよ。

今度、お弁当を作ってくるからユイがいないところで、また2人きりで一緒に食べようね。

じゃあ、薫は疲れているようだから、今日のところは帰るね」

なぜか『2人きり』を強調して、ナナがそう言って、制服を着て帰って行った。


薫は、疲れたのは、ナナが押しかけてきたのも原因だと思った。

そして、ようやくナナは帰って行った。

疲れを増やす、もう一つの原因であるユイは、下着姿で、薫の腕を満足そうに掴んだまま離さない。

「ようやくいらない娘が帰ったので、イチャイチャしましょう」

とユイが楽しそうに薫に言うのであった。

薫は、ユイを自分の部屋に入れたのを後悔した。

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