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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
2章:元勇者、魔王学校での生活が始まる。
27/97

元勇者は生徒会長と出会う。魔王学校 1年目(4月17日。2時すぎ、続き)

「そしたらどこから探しましょう?」

ユイが薫に聞いた。

「そうだな、犯人は現場に戻るっていうから、裏山の山頂に行ってみようと思ってる」

「えっ……」

「どうした?」

「いや。

元勇者にしては、ありきたりな作戦だなって思って……」

「……、……。

さっ、さあ、行くぞ」

そりゃそうさ、全然手がかりがないんだもん。

むやみやたらに探したって仕方が無いし、平凡な作戦にどうしたってなるさっ。


山頂に向かう途中、ユイは楽しそうだった。

「なんだか、デート見たいですね?」とか、「なんだかいい雰囲気になってきましたねっ」とか言っていた。

薫は無言のまま、ユイの前を歩く。

ふと突然、後ろにいるユイが体勢を崩す。

「あっ。痛い」

「どうした?」

ユイが薫の気を引こうとして行った言葉かもしれないが、万が一のために薫は聞いた。

「暗くて足もとが見えなくて、木か何をぶつけてしまったようです……。

あの……。

手をつないでいただけませんか?」

「手をつなぐ以上のことをそてて、今さらってきはしするけど、仕方がない。

ほらっ」

薫は、ユイの手をつかみ、山を登って行くのだった。


「山頂にあんなに苦労して登ってきたのに、もう何時間もたっているのに、誰も来ませんね」

ユイが薫を、ジーっと見てくる。

薫を批判している目だ。全然、的外れなところに来ているのではないかと。

薫は、山を登るとき手をつないで優しくしてあげたのに……。と思いながら、

「こういうのは……、すっ、すぐ結果が出るわけないじゃないからなっ……」

と言い、あたりを見渡した。

すると山に誰かが登ってくる気配を感じた。

どうやら、魔王学校の生徒のようだ。

薫たちは姿を隠す魔法を使っているため、登ってきたの生徒は薫たちに気づいていないようだった。

薫は、ユイとの話題を変えるチャンスだと思い、魔法をとき、山にのぼってきた学生に声をかけた。

「すみません。

1年の薫と言います。

フミさんに頼み、ナナ捜索に協力させていただいてます」

「あぁ、そうか。

フミから話を聞いている。

俺は、生徒会長のアキという。

3年生だ。

よろしく頼む」

と、アキが言った。

アキは、なんだか明るい印象を受ける男性で、身長も高く、体を鍛えている印象を受ける、と薫は思った。

「やはり、ナナはまだ見つかっていないのですか?」

「そうだ。

みんなで色々とと探しているのだが、なかなか見つからない」

アキがそう言い終わった頃に、炎の鳥があらわれたときに連絡をとりあうために渡された機械が反応した。

炎の鳥があらわれたとの連絡だった。

場所は、学校の校庭のようだ。

薫とアキは、無言で走り出した。


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