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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
2章:元勇者、魔王学校での生活が始まる。
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元勇者は目覚める。魔王学校 1年目(4月16日)

(体はまだだるいが、ようやく起きれそうだ)

と薫は、思った。

ユイの声は聞こえない。

夢の中で、聞こえてきたと思った声は、ユイのものではなかったのだろうか?

そう思いながら目を開け、左側を見ると、ユイがいた。

「…………。

ユ……イ……」

「ムニャムニャ」

ユイは、どうやら寝ているようだ。


しかし、何もできずに、ベットの上で寝ているのは暇だ。

そうなってくると何かで遊びたくなってくるが…………。

あるのは、ユイだけ。

仕方が無い。ユイで遊ぶかっ。

でも、どうやって遊ぼう。

体はまだ自由がきかない。

手が動けば、顔を突っついてやるものを。

動くとこといえば、口ぐらいか。

そしたら、夢の中で聞こえてきた言葉をつぶやいてやろう。

「愛してるよ、ユイ」

ユイに薫の声が聞こえたのだろうか、

「録音しました」

と、言い出した。

「嘘だっ」

「嘘です」

薫は、嘘でよかったと安堵する。

「看病してありがとうなっ」

「えへ、へ〜」

ユイが必死に看病してくれていたのがよくわかる。

やや疲れているようだった。

魔力もいつもより少なくなっているようだ。

傷の治りが早そうだから、ユイが回復魔法をかけてくれたのだろうか?

再度、薫は、ユイにお礼を言った。

だが、薫は、夢の中で聞こえてきた声が、ユイがつぶやいたものか確かめたくなった。

「ユイ、俺が寝ている間に、なんか呟いたり、呪文を唱えたりしたか?」

「はい、唱えました」

「何の魔法?」

薫は、恐る恐るユイに聞く。

「んっ。

愛の魔法です♡」


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