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Reincarnation saga(リーンカーネーション・サーガ)  作者: 八咫烏
◇少年期編~第二章~◇
26/66

告白

2013年1月3日改修


 ユーリ・アルベールは、ティファの投げた球が炸裂した後、

すごい圧力がかかり、カリーニの背中に伏せるように、押し付けられていた。


 不意に圧力が無くなり、周りが光に満ちる。

眩しい光に目を細めると、雲ひとつ無い青空が広がっていた。

横のリンネに振り向くと、リンネは苦悶の表情で、嘔吐するところだった。

リンネは、膝をつき、その場に横倒しに倒れた。

私は、急いで、倒れたリンネをしがみ付く様に抱きかかえ、

「リンネ!リンネ!

大丈夫!しっかりして!」

と叫んだが、リンネは私の声には反応せず、


「カリーニ…後は頼む…」

と呟いた後、気を失った。


 リンネの呟きと同時に、急に落下する感覚が私を襲った。

どうやら、リンネのルールスペースが切れたようだ。

私は、リンネを抱えながら、必死にカリーニにしがみつく。

周りを見ると、他のみんなも、何とかカリーニにしがみついていた。

私達は、必死に浮遊感と戦った…落下はものの4、5秒のはずだったが、

もっと長い時間、落下しているような感じを私はうけた。


 海に着水すると、派手な水しぶきがあがるのが確認できる。

私は、このまま水中に投げ出されると思い、息を吸い込む。

でも、暫くしても水の中の感覚が起きてこない。

どうやら、カリーニが背中に空気が溜まるように結界を張っているらしい。

私は、安堵で胸を撫で下ろす。


 周りのみんなを目で確認すると、みんな無事のようだった。

カリーニは、落下の勢いで、一度、数メートル海に沈みこんだが、

直ぐに、海上に浮上した。


 私達は改めて、辺りを見渡す。

海はすり鉢状に数十キロに渡りえぐられ、今まさに、

抉られた箇所を修復すべく物凄い勢いで中心部向かって渦を巻いて、

海水が戻ってきていた。


そんな中、カリーニは、球体の結界を維持し、

微動だにしていなかった。


空を見上げると青空が広がり雲ひとつ見当たらない…

どうやら先ほどの大爆発で吹き飛んだらしい…

台風の後の青空に似ている…


…敵の姿は見当たらない…

あの爆発を至近距離で受けてとても助かるとは思えなかった。

みんな言葉も無く周りを見ている。

それはそうだろう、まさかこれほどの爆発が起きるとは思っていなかったのだから。

不意にキースが呟く。

「すっげーなー…

こんなの見たことも聞いた事もない…

リンネは何を作ったんだ?」


また、みんな押し黙る。

少し時間が経過し、カリーニが提案した。

「…取り敢えず、この海域は暫く不安定だ。

私の祠に一旦戻ろう…」

と言って来た。


みんな頷き、その提案を了承した。


 私は、気絶しているリンネの顔を覗き込む。

リンネは少し苦悶も表情をしていたが、息は安定していたので、少し安心する。

私は、不安を消すようにリンネを抱きしめた。


◇◇◇◇◇


 カリーニの水竜の祠に戻ったのは、良いが、

みんな達成感は無く、疲労感だけ残っているようだった。


 みんなを降ろしたカリーニが話だす。

「今回は、私の同胞を救い出し、さらに原因だった、

軍船を沈めて貰って感謝している…

改めて礼を言わせてくれ。

『ありがとう。』」


と言って、カリーニは頭を下げた。


するとキースが

「まぁ、良いってことよ!

俺達も帝国の無法ぶりは許せなかったからな!

でも、礼ならこの気絶してるヤツに言ってくれ!

ほとんどこいつが片付けたようなもんだからな!」

と肩を竦めながらカリーニに言った。


カリーニの目が笑い

「ああ。

目を覚ましたら、私の方から礼を言いに行こう。

だが、その者だけの力でも無いのも事実だ。

そなた達にも礼を言わせてくれ。

ありがとう。」


私達は顔を見合わせ、はにかんだ笑いを浮かべあった。


◇◇◇◇◇


 私達は、カリーニの水竜の祠で少し休憩した後、

カリーニに別荘のある島まで送ってもらう。

私達の乗ってきたヨットは跡形も無く消し飛んでいたので、 

移動する手段がなかったのだ。


 リンネはもう数時間は意識を取り戻していない…

以前あった症状に似ている…

あの時は、3日は眠ったままだった。


 今の時間はもう日が沈む間際だ。

キースがリンネを背負って別荘に戻る。

別荘では、執事達が大慌てだったが、ヨットが転覆して、海に投げ出され、

リンネの意識が戻らないという事にした。


 夜になって急遽、医者がこの小島までやって来たが、リンネの様子は意識が戻らない

以外、別状が無かったので、安静にして様子を見るという判断だった。


◇◇◇◇◇


 深夜…リンネ・アルベールは、目を覚ました。

ボーとする頭で、現在の状況を把握しようとする…

周りを見ると…どうやら別荘のベットの上の天井…が見える…

左手に誰かの暖かい感触を感じる。

だるい頭を左に向けるとユーリが、左手を両手で握りしめてベットの脇に膝立ちで眠っていた。

『また、心配かけちゃたかな…?』

と回らない頭で考える。


 窓の外を見ると綺麗な月明かりが差し込んでいた。

『あの戦いからどのくらい時間がたったのだろう…

以前、能力を限界以上に使用した時は三日は意識が戻らなかったらしい…

今回も三日たっているのかな?』

僕は、ユーリを起こさないようにユーリの手をそっと放し、窓から海を見る。

窓からは少し離れた『竜神島』が見えた。

僕は、その島を見て、カリーニに聞いてみたい事を思い出していた。

みんながいると聞けない事…

『今なら少し、抜け出せば聞きにいけるかな…』


 僕は、決意し机の椅子に置いてあった服に着替える。

ユーリを起こさないように、そっとドアを開け抜け出そうとした時、

ユーリが目を擦りながら目を覚ました。

ユーリは周りを見渡し、ドアの前の僕を発見すると、少し寝ぼけた感じで見つめた後、

ガバッと起き、僕に詰め寄る。


「リンネ~~~目を覚ましたんならお越しなさいよね!

あれから三日もたっているんだから!

どれだけ私達が心配したと思っているのよ!」

と顔をぶつかるぐらい至近距離まで近づけて睨みつける。


僕は、後ろのドアに背をぶつけ、身動き取れない状態で、

「いや、ホントごめん!

僕もあそこまでの威力があるとは思ってなくて、

予想以上に力を使ったみたいなんだ、みんなには心配かけてほんと悪かった…」

と弁明する。


ユーリは暫く僕を睨みつけた後、「はぁ~~~」と深いため息をついて、

「ホント…リンネはこりないんだから…」

とどこか諦めたように言い、何とか、矛を収めてくれたようだ。


ユーリは、少し離れ、今度は僕の姿を確認する。

「それにしても…こんな夜更けに何処に行くつもり?」

と僕が、服を着替えている事を問いただす。


僕は、少し考え、

「ユーリなら…いいか…」

と呟いた後、

「これからカリーニに会いに行こうと思うんだ…

カリーニは『古代竜』だから、大きさからいってもかなりな年齢だと思う…

もしかしたら、敵にいた『異世界人』について何か知っているかもしれない。」


ユーリは整った眉を顰め、

「『異世界人』?

あの変な装置に乗っていた人?

確かに耳の形とか違っていたけど…」


「ああ…

今まで話していなかったけど、僕はこれまで何回か帝国の『異世界人』と戦っているんだ…

その『異世界人』達はこの『世界に無い知識』を使って色々な兵器を作りだしている…」


「『世界に無い知識』……

……リンネがたまに言っている『知識』って…その人たちから聞いたの?」

とユーリは疑問をぶつけてくる。


 僕はどういったものか迷った…

ユーリの事だから、僕の前世が異世界人といっても信じてくれるとは思うが…

言ってしまって、僕らの関係が崩れるのではないかという恐怖もある…

その恐怖は考えただけでいつの間にか握り拳を作っていた手に汗が出て来て、

目眩がするほどだ…

でも、言ってしまいたい、隠し事をしていたくないという気持ちもある…


黙ってしまった僕をユーリは怪訝そうに見つめた後、言い放つ、

「リンネ?

何か言いづらいこと?

私は大丈夫だから何でも言って!

隠し事されている方がよっぽどイヤだわ!」


僕は、意を決し、

「ユーリ……ありがとう……

これから話す事は秘密にしておいてほしいんだ……

……

実は…僕には生まれる前の人生の記憶がある………」


ユーリは目を見開いて、僕を見つめる。


「僕の前の人生は、こことは違う世界…

そう『異世界』なんだよ……

僕の知識はその世界のものだ。

帝国のあの『異世界人』は僕が居た前世の世界から来ている。

しかも、帝国の侵略に手を貸して、異世界の技術を使っている……

最近、帝国の軍隊が持っている『拳銃』もその一つだよ……

平和利用するならまだしも、兵器を提供している……

僕も結果的に異世界の知識を使っているから人の事はいえないけど……」


ユーリはまっすぐ僕を見つめ、

「リンネは仕方なく使ったんだからしょうがないと思うわ…

その帝国の『異世界人』達は、明らかに異世界の兵器を意図的に広めているし、

戦火を拡大させているわ…

リンネとは絶対違う!」

と言ってくれた。


僕は、その言葉に安堵し、感謝した。

「ユーリ、ありがとう。

そういってくれると少しは心が休まるよ…

……その……ユーリは僕が怖くない?」


ユーリは驚いた様子で微笑む。

「リンネが?

怖い訳ないじゃない!?

ちょっとビックリしたけど、納得しちゃった♪

だって、昔っから妙に物知りで、大人に対する態度も子供らしくないし、

同じ年の子とは遊ばなかったから。

ませていた原因が解ってなんだかすっきりしたぐらいよ♪」


 僕はユーリの変わらない態度に感謝した。

僕は話を戻し、

「話を戻すけど……

カリーニに以前に『異世界人』がこの世界に来ていなかったか聞きたいんだ……

後、僕の能力「ルールスペース」についても……

もし、敵にこの能力を使えるヤツがいたりしたら、対処を考えないと…

今、表立って、帝国とことを構える気は無いけど…

帝国は、この大陸を制覇するとき、このカストラートを国として残しておかない気がするんだ…

他の大陸への侵攻も考えていそうだからね…」


ユーリは頷き、

「解ったわ!

じゃカリーニに会いに行きましょ!

でも…どうやって『竜神島』までいこっか?

ヨットは無いし…

別荘のヨットもあるけど、確か舵には鍵がかかっていて、鍵は執事が持ってたはずだけど…」


「いや、船は必要無いよ。

カリーニの探索範囲は広大だ。

海辺で呼びかければあっちから来てくれると思うんだ。」


ユーリは『それも、そうだね』と同意して、

僕の手を取り、


「じゃ!膳は急げ、だよ!

早く行こう!」

と僕を海辺に引っ張っていく。


僕は苦笑しながらされるがままに引っ張られて海辺を向かった。


◇◇◇◇◇


 僕とユーリは、『竜神島』の見える海辺に着くと、

島に向かって声を上げる

「カリーニ!

僕だ!リンネだよ!

話したい事があるんだ!

出てきてくれないか!」

と叫ぶ。


すると、暫くして、波の音しかしなかった水面から不意に

巨大な竜が首を出す。

カリーニだ。


「三日ぶりだな、リンネ。

体は大丈夫なのか?」

とカリーニが心配そうに聞いてくる。


僕は頷き、

「ああ!体は大丈夫だ!

カリーニもあの後、みんなを送ってくれてありがとう!」


「いや…礼を言うのはわれのほうだ。

今回の件、本当に感謝している。

ありがとう。」


「それで…カリーニ、聞きたい事があるんだけど…」

「われで解ることなら何でも答えよう…」


「カリーニはあの魔法兵器を使っていた『異世界人』を今まで見たことがある?」


カリーニは少し考え

「いや…直接はないな…

だが…話には聞いた事は何回かある…」


「どんな話?」

「200年ほど前か…あのような異世界人が来て、

やはり戦争に参加したとか…

異世界の技術を使って戦果を挙げたと聞いた事がある…」


「そうですか…

異世界人が現れたのは今回が初めてというわけじゃないんですね?」

「そうだな…

その前にも大々的には知られていないが、

私が感知できる範囲での違和感はここ1000年で何回かあった…」


「…失礼ですが、カリーニは何歳なんですか?」

「われの年齢か……

私の認識の範囲では正確では無いが1000年ぐらいは生きているとは思うが…」


「そんなに?」

「うむ…古代竜は種族的にはかなりな長命だ。

最長で、2000年ぐらいは生きているものがいるな…」


「そうですか…

すみません、話を戻しますが、今、『感知』とおっしゃいましたけど…

異世界人が解るのですか?」

「異世界人は、見ないと解らないが…世界の『同異』が稀に起きるのだよ。」


「世界の『同異』?」

「そう…『同異』だ。

これは異世界とこの世界が繋がる現象をいう…

これが起きる時、世界の一部がつながり…世界の混入が起きる時がある。

この混入時、稀に『異世界人』がこの世界に現れる時があるのだ…」


「そんな現象があるのか…」

と僕は呟き、少し考えた後、


「そのカリーニが感知した『同異』現象は最近だとどのくらい前ですか?」

「そうだな…十一年前が一番最近か…?」


「その後は起きて無いんですね?」

「ああ…ないな。」


そうか…大体、今の帝国いる異世界人が現れた時期と重なる…

もしかすると僕が生まれた時期も重なっている(僕は今11歳だ)…


「そうですか…

それと、その異世界人達は、僕の様な能力を持った人間はいままでいましたか?」

「……おぬしのような能力を持った『人間』は聞いたことがないな…

異世界人には魔法が効かないとは聞いてはいるが…」


「?…今『人間』ではといいましたが…

『人間』以外ならいるんですか?」

「……古代竜の中でただ一体…特別な竜がいる…

その竜の能力に似ているとわれは思うのだよ…」


「その竜ってどんな竜なんですか…」

「『白竜』の古代竜エンシェントドラゴンがいるのだ…

その白竜の能力は、『創造の能力』と呼ばれ、その竜のテリトリー内ではいかなる魔法も効かず、

逆に白竜の方はいかなる属性魔法も使えるという…」


「…確かに、僕のルールスペースのようだ…」

「我々は畏怖を込めて、そのものを『創造竜・イシュタル』と……呼んでいる。」


「創造竜・イシュタル……

イシュタルは何処にいるんですか?」


「イシュタルは東の大陸の何処か…

山中に居ると云われているが…

詳しい所在は私にもわからん…」


僕が黙り込んでいるとカリーニが、

「おぬしは………

いや…おぬしの魂は…この世界のものでは無いように感じる…」


「そうですか………

どうしてそう思うんですか?」

「うむ。

まず、お主には魔法が効かない…

これは、異世界人の特徴といえる。

この世界には、魔法が使えないものは稀にいるが、魔法が効かないとなると…

まず、私もその『イシュタル』しか知らない…

そして…おぬしの知識か…やはりこれも、この世界では聞かない知識だ…」


「そうですか…

カリーニ、あなたにはお話しておきましょう、他言は…

まあしないと思いますが、しないようにお願いします。

ご想像の通り僕の前世は異世界人です…

前世の記憶を持って、この世界に生まれました…」


「やはりそうか…

それを聞いて合点がいったよ。

で…おぬしは、その前世の知識とその能力を今後どう使うつもりだ?」

と鋭い目で僕を見据える。


僕は肩を竦め、

「僕は、この力を……出来れば『平和』の為に使いたいと考えています…」

「おぬしのいう平和とは、帝国を滅ぼす事か?」


「そういうわけじゃありませんよ……

帝国が今のような圧政を続けるようならば…考えなくもないですが…

出来れば、そんな事はしないで、人間だけじゃなく…知性がある生物が、

平等でいい関係を築ければと考えています…」


「はっはっはっは。

知性のある生物がみな平等に、か?

この世界でそんな話を聞いたのは初めてだ!

ぬしは面白いな!」

とカリーニは豪快に地を揺るがして笑った。


僕は少し憤慨して

「そんなに可笑しいですか?」


「いや!いや!

笑って悪かった!

決して馬鹿にしたのではないよ。

楽しくて笑ったのだ。

…そうか…

面白い話だ…

是非、私もその時は、協力しよう…

その証にこれを渡そう…」

と言って、カリーニは頭を僕に近づけ、口を大きく開ける。

口の舌の上に10cm程度の紫色の結晶が乗っていた。

僕は、その紫の結晶を手に取る。


カリーニがそれを確認して、頭を元の位置まで上げる。

「その結晶は、私の『魔結晶』…あの異世界人が言っていた『エーテルクオーツ』の一部だ。」


僕は驚き、その紫の結晶を凝視する。


カリーニは言葉を続け

「古代竜は自分の結晶を削って分け与える事で、自分の魔力も分け与えることができるのだよ。

私は、水竜なので、水魔法しか助力できないが…

良かったら、使ってくれ、それで、私との連絡も可能だ。

ただし、水魔法が使用できる者にしか助力できないので、そこの娘にでも渡して置くんだな。」


急に話を振られて、今まで黙って話を聞いていたユーリがビックリする。

「え!え?

わ、私?」


カリーニは笑い

「そうだ、おぬしだよ。

おぬし、水魔法が得意であろう?」


「それは、そうだけど………」


僕は、ユーリに振り向き、カリーニの『エーテルクオーツ』を手渡す。

「ユーリ、お願いするよ。

僕じゃ魔法は使えないからね。」

と言って、渡した両手を自分の両手で包み込んで、強く握った。


ユーリは少し、顔を赤めたが、強く頷き

「解ったわ!

まかせて!

きっとリンネの役に立つから!」

と言ってくれた。


カリーニは納得いったように頷く。

「では、私はこれで、住処に帰るとするよ…

私が必要な時は、呼んでくれ、助力は惜しまん。

では、またなリンネ、ユーリ…」


そう言った後カリーニは竜神島へと消えていった。


何時の間にか、当たりは明るくなってきて、朝日が昇ってくる…

僕は、朝日を見て、これからの事を考えた………

「みんな平等な世界………

僕に出来るんだろうか……」

と呟くと、


ユーリがそっと僕の左手を握り、僕に微笑みながら

「リンネならできるよ!

私が保証する!

私もいるしね!」

と言ってから、朝日の方を見る。


僕は、ユーリのそんな心使いに感謝しながら

「ユーリありがとう。

ユーリは迷惑かけるけど、よろしく頼むよ。」

と返していた。


…あの朝日の向こう…東の大陸にいる『創造竜・イシュタル』…

いつか、会いに行こう…

そして…出来れば平等な世界を……


僕達は、暫く朝日を見つめた…

これから起こる未来も知らずに…


リーンカーネーション・サーガお読み頂きありがとうございます。

物語も中盤です。

ご意見・ご感想を頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

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