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Reincarnation saga(リーンカーネーション・サーガ)  作者: 八咫烏
◇幼少期編◇
2/66

リーンカーネーション

2017年11月25日改修

次に目を開けた時、天井が見えた…

白に何か模様みたいなものが見える?

あれ?

助かったのか?

ボーとした頭で考える。

もしかして、ここは病院かな?

どうやらベット?の上らしいが…


 横を見てみる。

???ベットに格子がついている?

まあ、病院のベットには手すりがついていたりするが、明らかに自分の目線より高めの

「木製の格子」が見える。


 病院で木製ベット?というのも変な気がするが?

その格子に手を伸ばして、僕は息を呑んだ、自分の手が自分の手じゃない?

というか、かなり小さくぷっくりしている?!まるで赤ちゃんの手?しかもかなり色が白い。


 僕は自分の顔の前に手を出してみた。

腕の長さが短い?僕の体格は普通の標準的な日本人の16才の男子168センチだ。

体つきも中肉中背で、手足も普通だからこの長さはどう見ても短くて小さい?


 動転したというか…焦った!

思わず声を出したが出した声にもビックリした!

声がまともに出ない!

喋ろうとしても上手く舌がまわらない「ウァー・アー」というような声しか出ない?!


 体を起こそうと首を持ち上げようとしたが、重くて持ち上がらない?

まるで自分の体じゃないようだ!

なんとか、目線を自分の体(首から下)を見てみる事ができた。

驚いた…

なにかタオルケットのようなものをかけられた体を見ると腹が出ていて足が短い?


 僕はどうやら…赤ん坊?なのか?

…っということは…もしかして…一度死んで生まれ変わった?


 何か昔やっていたテレビで前世の記憶を持ったまま生まれ変わった人や

高僧がいるというテレビがあったけど…

もしかしてそれか?


 そんな事を考えていると、ふいに誰か僕の顔を覗きこんできた!?

まだ若い女性だ。

 どうやら僕がビックリして、動き回って声を出しているのを気にして見ているようだ。

僕もどうしたものか判断がつかないので、思わず見入っていると、その女性は、

ふいに僕の体を抱き上げて、何かを話しはじめた。


 言葉が理解できない?

どうやら日本語ではない?

だからと言って英語?でもないし…韓国語ともフランス語ともニュアンスも違う感じだ。

まあ、韓国語やフランス語で何か言われても、何を言っているのかわからないけど…


 女性は、微笑みながら、何か語りかけ、僕を揺らしはじめた。

どうやら僕がむずがっていると判断し、あやしているらしい。


 その女性を今一度良く見てみる。

かなり綺麗だが、かわいらしい感じの人だ。

色白でほっそりしていて、何処かはかなげな印象だ、もしかして、今の自分?のお母さんなのかな?

だけど良く見ると、髪の色が青い?染めているのかな?目も青色だ…日本人じゃないのかな?

でも顔のつくりは、それほど彫が深くないので、日本人のようにも見える。


 だが僕は、頭の上のものにもっと驚いた!

その人の頭には猫耳?がついていた!

コ…コスプレ?!

よくよく見ると服装の感じも中世の貴族風?の白と淡いベージュを基調とした

ドレスのような服装のようだ。

といってもゲームとか、映画でしかみたことはないが。

そんな風に見えた…


 コスプレして子供をあやすって…大丈夫かな?

なんて事を考えていると、だまって見つめているのが、

赤ん坊(僕)が落ち着いたと判断したのか、揺するのをやめて、

なにやら話かけながら僕をベットに戻した。


 タオルケットを掛け直して、近くに置いてあった椅子に腰かけ、

どうやら読みかけだったらしい本に目をおとす。

『読書家』なのかな?

僕は、少し落ち着きを取り戻し、今の状況を考えた。


 その思案に風で窓が叩かれる音が聞こえた、するとそれに反応して自分の耳が動いた!?

耳が動く?

 おそるおそる…手を顔の横にあるはずの耳の位置に持っていくとそこに耳はなかった…!?

手がちょと届かない位置、頭の上の方に耳があるようだ…

どうやらあの母親と思しき女性と同じ位置に耳があるらしい…

ということは、あの女性はコスプレをしていない…ということか…?


 ここは、どこなのか…僕は途方に暮れた…

だが、今の状態では、自分ではどうしようもできない…

僕は、状況を確認するための様子を見るしかない!

と腹に決めた!


 決めた途端、すごい眠気が襲ってくる…

そういえば…赤ん坊ってよく寝てたな…なんてことを思いながらいつの間にか僕は眠ってしまった。


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