03 一目惚れ
「あ、あの――」
「�����」
戦乙女は何か話しかけ、拳銃を構える。
「や、私は、敵じゃありません!話に来ただけです。」
私は、急いで手に持つブレードとシールドを手放す。
「���、�����?」
会話できる!
私は戦乙女のことを何も知らないでいた。対話なんて不可能だと勝手に折り合いをつけていた。
「私は、あなたのことをもっと知りたい……です。争いを……求めていません。」
ジェスチャーを交えながら一生懸命に伝える。私は、こんな絶好の機会を逃したくなかった。
「����……」
戦乙女は暫く逡巡した後、構えた拳銃を下ろした。
「�����」
戦乙女が拳銃を仕舞い、右手を差し出す。
手を握れって事なのか?
私は飛行ユニットを解除し、戦乙女の前に降りる。その時、戦乙女乙女が何かしたのか、私の降りようとした地点の雪が溶けて消える。
地点に降り立った私は右手を出し、戦乙女と握手する。もちろん警戒はしていたのだが、ここが人生のターニングポイントだと直感が告げてたので、握手に踏み切ることにした。
バチッ!
直後、私の脳に電流が走った気がした。この感じを私は知っている。おそらく、戦乙女の魔素が私に流れ込んでいるのだろう。私は見を委ねることしか出来ない。
10秒ほど繋いでいた手を、戦乙女が優しく離し
「どうだ、私の言っていることが理解できるか?」
「あ、え、分かる。言ってることが……分かる。」
「良かった。初めてのことで失敗するかと不安だったんだ。」
戦乙女がそう言って優しく微笑む。綺麗だ。思わずそう思ってしまう程に。
「敵の来ない今がチャンスだ。どうか私を匿ってはくれないだろうか?」
「もちろん!」
考えるより先に口が動いていた。これは恋なんかでは無い。だが、人生が大きく動き出すような。
私は彼女に一目惚れしていた。