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人の顔が殴れなくなりボクシングを止めようと思ったのに、気になる女性がボクシング好きだと知ってしまった話。  作者: コヨコヨ


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レオとタイ

「あ、あいつら……、わ、笑っていやがる……」

「あ、あんな殺し合いみたいな喧嘩しているのに……、狂ってやがるよ」

「た、鯛平先輩、ほ、本当にやるんすか……」


 化け物同士が笑いながら殺し合っている姿を見ている藻屑高校の不良たちは青ざめた表情で鯛平に向って話しかけた。


「なんだ、ビビってんのか? あいつら、互いに傷つけあっているじゃねえか。これは最大の好機だ。『陸の鯱』と万亀雄を二人纏めてぶっ倒したなんていう肩書が手に入るんだぜ。ここで逃げるなら、不良なんてやめちまえ。ま、その前に腹ごしらえしないとな」


 鯛平は縄で縛られた女のもとに舌舐めづりしながら再度歩き出す。だが、脚を止める。


「おい、怜央……。何のつもりだ?」

「姉貴に手を出すな……」


 金髪オールバック姿の怜央は両手を広げ、鯛平の前に両手を広げて立ち塞がった。


「姉貴? へぇー、そいつ、お前の姉貴なのか……。その女、俺に食わせろ。そうすりゃ、俺がお前に手取り足取り戦い方を教えてやるぜー」

「嫌だ……。姉貴に手出しなんか、絶対にさせない! 今度は……俺が家族を守るんだ!」


 怜央は拳を握りしめ、喧嘩慣れしていない者にしては隙の少ないファイティングポーズをとっていた。構え方が万亀雄の姿と酷似している。


「……中坊だからって俺が手加減すると思うなよ。お前の目の前で姉貴が快楽に溺れてグチャグチャにされているところを拝ませてやる!」


 鯛平は拳を硬く握りしめ、不吉な笑みを浮かべながら格下の怜央目掛けて走り出した。


「うおおおおおおおおおおおおおおっ!」


 怜央もまた、鯛平目掛けて走り出し、まだ成長期真っただ中の小さな拳を握りしめる。


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