魔王討伐最終章
ある日、勇者達が集結し魔王を討つための壮大な冒険が始まった。彼らは数々の試練を乗り越え、ついに魔王の城にたどり着いた。城の奥深く、薄暗い間に立つ一人の男。彼の名は「魔・王」。彼はただの中国人で、魔法の力など持っていなかった。
「お前が魔王だと?」
勇者の一人が驚きの声を上げる。
「そうだ、俺は魔・王。だが、魔法は使えない。ただの商人だ。」
勇者たちは混乱した。彼らは長い間、魔王を恐れ討伐のために命をかけてきた。しかし、目の前にいるのは、ただの中華料理店のオーナーだった。彼は自分の店を経営するために、名前を変えたのだという。
「俺はただ、料理を通じて人々を幸せにしたかった。魔王という名前は、宣伝のために使っただけだ。」
勇者たちは、彼の話を聞いているうちに、次第に笑いがこみ上げてきた。彼らは、壮大な冒険が無駄だったことに気づき、魔・王の料理を試すことにした。
「パクッ。」
麻婆豆腐を食べたら不味かった。
彼の作る料理は絶品の不味さで、勇者たちはすっかり萎えた。
結局、魔王がいなかったことで宝が手に入らず、滞在費も底を尽きたのでので、勇者達は魔・王と友達になり、彼の店を手伝うことにした。
魔・王は、とても喜んだ。
勇者達は魔・王を仲間にし、彼らの冒険は別の形で続いていくのだった。