紫陽花。
もう この先には届かない 聴こえやしない
そう 向こう側には ーー決して
呟いてみたところで
ゆらゆらと揺れる ちらちら映える花びら
夢を見ていて ただそれだけのこと
弾く水滴のひとつひとつに 映る私の顔には もう……
憎らしさとか 愛しさとか
そんなものは どうでもよくなって
ただ遠くから 誰にも気づかれないように
ひっそり佇み 涙を誤魔化すように
殻に閉じ籠もる ーーわたしは蝸牛
花言葉も知らない 紫陽花を眺めるだけの 一途な
花瓶には近寄らない
もう この先には届かない 聴こえやしない
そう 向こう側には ーー決して
呟いてみたところで
ゆらゆらと揺れる ちらちら映える花びら
夢を見ていて ただそれだけのこと
弾く水滴のひとつひとつに 映る私の顔には もう……
憎らしさとか 愛しさとか
そんなものは どうでもよくなって
ただ遠くから 誰にも気づかれないように
ひっそり佇み 涙を誤魔化すように
殻に閉じ籠もる ーーわたしは蝸牛
花言葉も知らない 紫陽花を眺めるだけの 一途な
花瓶には近寄らない
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