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暁の機動天使《プシュコマキア》  作者: 憂木 ヒロ
第四章 落日

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第百一話 獣の刃 ―Something I don't like is crushed.―

 先陣を切って出撃するは、純白の体躯を輝かせる有翼のSAM。

 数キロ先に望める『福岡基地』、そして隣接する『福岡プラント』を見据え、【メタトロンmark.Ⅱ】を駆るレイは深呼吸した。

 羽に感じる冷たい風、目に差し込む暖かい陽光。仮初かりそめの世界にいながらそれをリアルに感じながら、彼は目標へと接近していった。


(――来た)


 彼の登場を待ち構えていたかのごとく、空中に出現する漆黒のワームホール。

 そこから次々に降り立つ第二級、三級の【異形】たち――『人狼型』や『子鬼ゴブリン型』、『巨鬼オーガ型』は、上空の【メタトロン】へと蛮声を上げる。


「【太陽砲】、射出します!」


 前回の『福岡プラント奪還作戦』で最大の障壁となったのが、ベリアルが生み出すワームホールだった。そこから運ばれてくる圧倒的な物量に、人員や兵器に限りのある人類は大いに苦しめられ、その消耗もあって撤退を余儀なくされた。

 ゆえに、それを封じるのが先決だ。レイは【太陽砲】の照準をワームホールへと合わせ、三個の円環状のユニットから灼熱の光線を発射する。

 時刻は13時過ぎ、天気は快晴。太陽光から魔力を得て強さを増す【太陽砲】を使うのにこの上ない条件だ。


「はああッ!!」


 光線が黒いワームホールと激突した瞬間、じゅわっ、という音とともに白煙が上がる。

 魔力と魔力の激突。せめぎ合う光と闇の戦いを制したのは――


「――よしッ!」


 レイだった。

 漆黒のワームホールは浴びせられた魔力の圧力に耐えることが出来ず、崩壊していく。

 相反する属性の魔力同士がぶつかった際の、「打ち消し」現象。これは、互いに相手の魔素――魔力の最小単位――を分解しようとする働きが発生することで起こるものである。

【太陽砲】の魔力属性は、光と炎。あのワームホールに対し、黒い見た目から闇属性ではないかとあたりをつけたレイだったが、どうやらそれは正解だったようだ。


「ベリアルが使ったという触手の魔法も、あのワームホールも闇属性。それと相反するボクの砲ならば、戦況は有利に進められるはずです!」


 確かな手応えにレイは笑みを浮かべる。

 出現した低級【異形】を【太陽砲】の一射でまとめて火だるまにした彼は、高度を落として更なる接近を試みようとした。

 

「っ、やっぱ、簡単には行かせてくれませんよね」


 しかし、それをさせじと新たなワームホールが複数、彼の周囲の空中に同時に出現した。

 前後左右、更には上の五方向に一斉に発生した黒い穴に、少年は冷や汗を一筋流す。

 生まれ出でる【異形】たち。先ほどのワームホールよりも高度が上がり、落下したそばから死を確約されていながらも、彼らは【メタトロン】に食らいつかんと手を伸ばした。

 あらゆる方向から迫る怪物の鯨波に、レイは五つの円環ユニットを以て一斉射撃を敢行した。


「はあああああああああああッ――!!」


 閃光が迸り、怪物たちを飲み込んで極太の光柱が五本、伸び上がる。

 瞬間、彼の脳に走る鋭い痛み。

 何十もの【異形】と五つのワームホールを同時に処理すべく最大火力で砲を放った反動が、否応なくレイの身に降りかかった。

 機体モニターに表示される残魔力量が、一気に六割まで減る。


(これでは、同じ手を何度も食らうだけで終わってしまう……!)


 舌打ちし、一旦の離脱を図るレイ。

 彼は飛空艇司令部のユイへ通信を繋げ、早急な増援を要求した。


「ワームホールはボクが対処します! 【イェーガー】小隊と【ドミニオン】で【異形】たちを蹴散らし、まずは基地への侵入を!」

『無論、そう動かすつもりです。しかし、あなただけではかかる負担が大きすぎる。他の者――光魔法に長ける者を数名、補佐に付けます』


 レイの出撃の直後には、ユイの指揮下でシバマルら【イェーガー】小隊と『使徒』四名は発進していた。

 ワームホールから出現したものの撃ち漏らし以外にも、【異形】たちは近くの住宅街から飛び出してきている。

 ゴーストタウンと化した福岡郊外の地は、既に長いこと【異形】たちの住処となっていた。


「一歩踏み出せば一匹、いやそれ以上って感じか。ここがツッキーたちが戦った場所……!」

「恐れず進むのですわ、駄犬! ミスのないように、入念に」

「分かってるってお嬢様! おれだって、昔みたいに撃ち漏らしたりはしないぜ!」


 武者震いするシバマルにリサが威勢良く言い、シバマルも去年より精悍になった顔に笑みを浮かべ応える。

 一年の前期期末試験の時には彼女に撃ち漏らしをカバーしてもらっていた少年だが、今はその助けに頼りきらずとも戦えるようになっていた。

 抜き放った剣で前方の敵集団へ切り込み、単騎、敵を次々と斬り伏せていく。


「あいつ、はえぇ!」「元A組にあんな子がいたなんて……!?」


 犬塚シバマルにはレイやカナタのような天賦の才はない。ユイやユキエのようなリーダーシップも、マナカやリサのような射撃スキルもない。

 それでも、彼には速さがある。体力がある。

 子供の頃からそうだった。頭が足りず座学の成績がどれほど低くとも、いつだって体育の成績だけは一位だった。なかでも中学で陸上部に入っていた彼は、短距離・長距離走のどちらもずば抜けて得意だった。

 グラウンドのトラックから仮想現実の戦場に移った舞台で、自分に出来ることは何か。

 それを考えて彼が至った結論が、その健脚とスタミナを活かした戦い方だった。


「おれが道を切り開く! だから皆、ついてこい!」


 地を蹴って走り出す初撃の瞬発力は、【異形】たちの反射速度をも凌ぎ。

 走りが軌道に乗った後の安定感は、【異形】の襲撃を食らっても削がれることはない。

 体勢を崩すことなくすれ違いざまに敵を斬り、その軍勢に一点の突破口を開く。


「「「おう!」」」


 そんな彼の背中を追い、仲間たちは応えんと奮起した。

 彼が穿った風穴に飛び込み、勇猛果敢に刃を振るって突き進む。

 閃く白銀、舞い散る【異形】特有の緑色の血液。

 その狂騒に銃声の彩りも加えるリサは、二丁拳銃をぶっぱなしながら微笑んでいた。


「あの駄犬を頼もしいと思う日が来るなんて……ふふ、どうなるものか分かったものじゃありませんわね、戦場とは!」


 ヘッドショット、二発。

 脳漿を飛散させて倒れる『子鬼ゴブリン型』二体を横目に、リサは次なる獲物へと銃口を向ける。


「……その背中、守ってあげるよ」


 彼女と背中合わせに小銃を構えるのは、石田サキである。

 何でもそつなくこなすオールラウンダーな彼女の主武装は現在、ライフルに落ち着いていた。

 リサはその構えにかつて共に戦った少女の面影を感じ、少しの胸の痛みを抱く。

 しかしそれは顔に出すことなく、スレた性格の少女へ「ありがとう」と礼だけを返した。



 司令部の大モニターに表示されている戦場図を見据えていたユイは、シバマルらの奮戦に確かな手応えを感じていた。

 第二級以下の【異形】相手ならばもう苦戦することもなく、体力・魔力の消耗以外に懸念点もないと。

 が、しかし――そんな彼女の安堵は、オペレーターの一人が上げた報告に打ち破られる。


「前方に高魔力反応を確認! れ、例のワームホール――いえ、これは……」

「映像を出してください!」


 彼女の鋭い指示によって、戦場図はすぐに飛空艇前方の空の映像に切り替わる。

 ワームホールが出た、その報告は正しかった。だが問題は、そこから登場したのが『飛行型』の【異形】たちだということだ。

 サッカーボール大の球形の身体に、大きな赤い単眼、蝙蝠こうもりのごとき翼。

 その【異形】の力は昨年の期末試験の際にユイたちは目にしている。眼球から放つビーム――他の第二級【異形】が使うことのない魔法を、奴らは使う。

 映像にある『飛行型』たちの瞳は一様に、一層強い真紅の輝きを纏って飛空艇を向いていた。それが何を意味するか即座に悟ったユイは、割れんばかりの大声で指示を飛ばす。


「『アイギスシールド』展開! 早く!」

「えっ!? あ、あっと……!?」


 だが、この飛空艇のシステムに殆ど触れたことのないメカニックの少女は手間取り、盾の展開が遅れてしまう。

 完璧に訓練された者たちだったなら――益体もない思考を首を横に振って切り捨て、ユイは舌打ちしたいのを堪えながら叫ぶ。


「――取舵いっぱい、回避ッ!!」

「と、取舵いっぱい!」


 飛空艇の舵を取る少年が復唱し、進行方向を一気に左へ転じさせんとした。

 放たれる光線の弾幕はもはや回避しきるのは不可能。ならば、少しでも被弾箇所を減らすのが先決。

 ぐらりと艇体が大きく傾き、司令室の一同は必死にその場に踏みとどまる。

 が、直後――衝撃が艇全体に走り、ユイは苦渋の滲む顔で部下へ問うた。


「っ……被害は?」

「う、右翼の一部に被弾したようです! 完全には破壊されてません、体勢を立て直せばいけるかと!」

「分かりました。三船さん、次は失敗のないように。これは試験ですからいいものの、実際の戦場でそんなもたついてたら死にますよ」


 戦場を経験し、飛空艇のシステム面も勉強しているユイと、そうでない他の生徒との差が如実に出ていた。

 脳だけ優れて身体はガタガタ――今の司令部を喩えるならば、それが的を射た表現だろう。

 だが、仕方のないことでもある。【機動天使】のいるA組だからこそ『福岡プラント』が戦場に選ばれ、昨年の戦いと同じ飛空艇を中心に戦うこととなったのだ。本来ならばこの巨大飛空艇【テュール】――魔力を主な推進力として飛ぶ、『レジスタンス』空軍の主力である巨大飛行戦艦――ではなく、単なる支援用の航空機が割り当てられるはずだった。

 正直、初めてできちんと舵取りできている今の状態が奇跡のようなものだ。


(SAMたちのサポートをし、時には艇の砲台を用いて援護するのが【テュール】の仕事。それが足を引っ張るようなことがあってはならないのに……!)


 飛空艇はSAMたちが帰るための母艦だ。決して失われてはならない。

 リーダーとして、キャプテンとして、この艇を守りぬく――それが今のユイの使命だ。


「あなたたちは今、わたしの手足です。脳の指示で動く身体です。そして、それが『軍』というものなんです」


 学生であろうが、仮想現実にいようが、ひとまず「戦場」に出ればそこは軍人の世界。

 それを部下たちに叩き込むのもまた、ユイの仕事だ。

 優しい笑顔も穏やかな声音も捨て、厳しい上官としての顔でユイは言う。

 彼女の言葉に部下たちはそれぞれ「はい!」と返し、自らが見るべきところへ意識を集中させていった。


「【ドミニオン】、あの『飛行型』を討ちなさい! こちらでも砲で対処しますが、取り回しが悪いので!」

『言われずとも出たところですよ、キャプテン。――ハル、先行しすぎるなよ』


 ユイの命令にそう返事し、ナツキはハル、アキト、フユカの三名を伴って【テュール】の前方へと躍り出る。

 甲虫の羽にも似た前羽と後ろ羽を広げた【ドミニオン】は、各々の武装を構えて『飛行型』の軍勢へと臨んだ。


「はんっ、指図すんじゃねえよクソメガネ!」

「チッ、この暴れ馬が!」


 忠告を無視して突っ込んでいくハルに舌打ちし、ナツキは歯軋りしながら背後のアキトとフユカに目をやる。


「アキト、敵の眼球を狙い撃つんだ。それ以外は考えなくていい。『目標をセンターに入れてスイッチ』、いいな?」

「……ん」


 平生より感情のこもった声でナツキは命じた。

 SAMに――【ドミニオン】に乗ると、彼の無表情の仮面は否応なしに剥がれてしまうのだ。ハルと違ってナツキはその訳を知っていた。それでもなお、脳の奥底に眠るモノが【異形】に反応する感覚に振り回されそうになる自分に嫌気が差してしまう。

 ――無知なあいつらよりもコントロールできてしかるべきなのに。そんな思考が首をもたげる。


「いや……怖い。あの子たち、私を見てる。見てるのに……分からない」

「怖いなら消せばいい。分からないのなら排除してしまえばいい。そうだろう、フユカ」


 声の聞こえない【異形】を前に恐怖し、身を竦ませるフユカにナツキは努めて優しい口調で言い聞かせた。

 言うことを聞かないハル、言われたことしかできないアキト、恐怖心を取り払ってやらねば戦えないフユカ。扱いの面倒な三人を一人で率い、眼鏡の少年は敵の眼前へと上昇した。

【ドミニオン】の両腕に取り付けられた半球状の大盾を構え、獣のごとき顎を開いて緋色の光線を撃ち放つ。


『――――――――』


 絶鳴すら上げることなく撃墜され、小爆発の連鎖で上空を黒煙に染める『飛行型』たち。

 すかさず放たれたレイの【太陽砲】が『飛行型』を運んでいたワームホールを消滅させるも、理智ある魔神はすかさず次なる穴を出現させた。


「これでは、いずれ魔力が切れるだけ――どこかにいる『ベリアル』を討たねば、ボクらに勝機はない……!」


『第二の世界』に埋め込まれた【シード】は未だ除去されていない。それどころか、その存在は公表されてすらいなかった。

【シード】除去の鍵となるカナタが目覚めていないことも理由の一端としてはあるのだろうが、『レジスタンス』のネットワーク部門の者たちも、約一年が経ってもこの問題を解決できないほど無能ではないはずだ。

 敢えて放置し、逆に彼らの動向をそこから探る――敵を知るために、敵を内側に抱える。月居司令の思惑は奇しくもカナタのそれと一致していた。


(しかし、それはこちらの【メタトロン】や【ドミニオン】といった新兵器を敵に知られる結果を生んでしまう。司令は何故、それを許容するのでしょうか)


 出てきたワームホールを光線で打ち消し続け、徐々に減りゆく魔力に顔を歪めるレイ。

『レジスタンス』の長である女の真意が見通せないでいる彼は、『使徒』四人の機体へと一瞬視線を投じた。


(彼らなら何か、知っているのでは――)

「おい、余所見してんじゃねーぞ、チビ野郎!」


 思考を遮って飛ばされる罵声と、腹にぶち込まれた衝撃。


「ぐうっ!? なっ、何を……!」

「邪魔なんだよ、お前!」


 顔を上げた先にいるのは、肩の小砲台から一撃をお見舞いしたハルの【ドミニオン】だった。

 試験中にも拘らず「同士打ち」も厭わない暴れ者を睥睨し、レイは歯軋りする。


「ハルくん、止め――」

「下の名前で呼ぶなって、言っただろうがッ!!」


 制止を求めたその言葉は赤髪の少年には逆効果。

 鎖鎌を構えて一気に距離を詰める漆黒の機体に、レイはあらん限りに目を見開く。

 激高したハルの刃を【太陽砲】の射出ユニットの一つで受け流し、後退した。


「なぜっ……何故、君はボクに刃を向ける!?」

「嫌いだから潰す、不快だから消す! 戦う理由なんて、それだけだろうがッ!!」


 スピーカーから耳朶を叩く少年のがなり声は、レイの胸に深く突き刺さった。

 なぜ戦うか。なぜ人が人を傷つけるか。隠しもしないその黒い感情を真正面からぶつけられ、彼は怯んでしまった。

 本人の望みに拘らず、早乙女・アレックス・レイはドイツでは唯一『グラシャ=ラボラス』の戦禍から生き残った戦士として、日本に来てからは帰国子女のエリートとして賞賛の眼差しを向けられてきた。

 自分で自分を嫌ったことは何度もある。父から嫌悪感を向けられたことにショックを受けたのも確かだ。だが――戦場にあって、ここまで直接的に悪意をもって刃を振るわれたのは初めてだった。


「ボクは君と戦いたくなんかありません! 今すぐその刃を収めなさい、【ドミニオン】!」

「はんっ、命令すんじゃねえ!」


 味方に対しても容赦なく対【異形】ミサイルを撃ち込んでくるハルに、レイは【防衛魔法】を展開して凌ぐ。

 魔力の防壁を揺るがす衝撃、爆風にノックバックする【メタトロン】。

 レイの心臓は激しく脈打っていた。未だ経験したことのない味方からの攻撃。相手に話は通じそうにもない。ならば自分はどうすべきなのか――答えを迷っている時間も、もうない。


「っ……何なんですか、君は!」


 砲口を向けては駄目だ。人同士で争うなど馬鹿げている。

 レイが取った選択は、「回避」であった。【ドミニオン】が乱射するミサイルをトップスピードの飛行で躱し、隙を見て『ベリアル』のワームホールを砲撃で撃ち抜く。


「ちっ、臆病者が!」


 残弾さえも気にせずに、ハルは肩から放つ対【異形】ミサイルをレイへ浴びせかける。

 ただ衝動に任せ暴れ狂う、そんな「獣」がそこにいた。

 地上の味方を巻き込んではなるものかとレイは急上昇、ミサイルの行先を彼らから引き離した。



『VRダイブ室』のエントランスホールの大モニター前でその戦場を眺めている不破ミユキは、味方を撃ち始めた【ドミニオン】の一機を見据えて息を呑んだ。

 

(何、あの機体……あのパイロット……!?)


 直感でしかなかったが、彼女は確かにそのパイロットから同胞の気配を感じ取ってしまった。

 あのとき瀬那マナカに対して抱いた感覚と同じもの。それをどうして『レジスタンス』最新鋭の機体パイロットにも感じたのか――訝しむ彼女は、その存在が司令の下で『使徒』に選ばれた意味に気づき、瞠目した。


「まさか……司令がそれを推し進めようとしているのならば、あたしは……」


 変化は彼女が思っているよりも早く起こっている。かつて司令の側に仕え、『魔導書ゴエティア』の内容をも知った彼女が行くべき道は、一体どこなのか。

 選択の時は、すぐそこまで迫ってきていた。



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