トラブル時々、幼女!?
どうも泡沫もずくです!
いやー、夏コミ素晴らしかった!1日目参加でしたけど、目的のサークルさんも回れてよかったです!
では、拙い文ですが楽しんでいってください!
次の朝、重い瞼で宿の食堂に向かう
昨日は2人が時々寝相で抱きついて来たり、質量を持った二つの丘が迫って来たりと色々大変で寝ていない。
食堂につきすでに朝食を食べているユミルのところに行き席に着く
「ふぁーー、眠い、ただ眠い」
「カムル大丈夫?まさか緊張して寝れなかったりして?」
面白半分にユミルがからかってくる
正直眠い今の俺の状態でこいつの言葉は右から左である。
「あらーー、お眠なの?可愛らしいこと、おねーさんと寝る?」
「いえ!結構でございます!サァー!」
この宿屋の女将さん?が朝食を運んでくる。一瞬で目が覚めた、俺の中の危機察知能力がこれ以上ボヤボヤしていると危険と言っている。
「あらそう?たくさん食べて頑張りなさい!」
朝食は至って普通のモーニングである。色とりどりの野菜のサラダとイモとトマトのスープ、
薄く切った肉をカリカリになるまで焼いたもの、それとパンである。
俺はお腹が減っていたらしくそれらをあっという間に平らげて食後の余韻に浸っていた。
するおユミルが突然読んでいた新聞から顔を上げる
「カムルってさ精霊顕現したことないよね?」
「ギクッ!」
突然の質問に体が反応する。
「カムル、なんか隠してる?私の精霊は見たことあるのにカムルの精霊は見たことないわね?」
「それは、、、、今日のお楽しみ?」
「なにそれ?まぁいいわ今日どうせわかることだし、精霊の顕現できなかったら笑い物だけどね」
「あははははは」
乾いた笑いをあげ食器をラルゴの近くのカウンターにおきうまかったことを伝えると「いつでも作って上げるわよ?夫婦になればきゃっ!」
とか言ってるもう死にたい、
そんなこんなで部屋に帰り仕度をしラルゴに挨拶をして宿をでた。
通りはまだ朝ということもありすいているのかと思ったが活気溢れる朝市が行われていた。
「これはすごいな」
「えぇ、これじゃ迷子になりそうだわ」
「じゃあ、手繋ぐか?」
「ば、ば、馬鹿じゃないの!子供じゃ、あ、あるまいし!」
そう言ってユミルは一人ズカズカと進んで行く。
「待てよユミルー」
ドン!
ユミルがガタイのいい男にぶつかる
「よぉーねぇーちゃん、どこ見て歩いてんだ?」
「すいません、前を見てなかったので、、、」
「連れがぶつかって悪かった、田舎の出なもんでね、王都は人が多い」
ユミルと俺は謝るがぶつかったユミルを見ると下卑た笑いをあげて叫ぶ
「ここは王都流の謝罪の仕方を教えてやるよ!」
通行人たちは野次馬に周りユミルと俺とその男を中心に円となり見物人が増える
男の大きい手が細いユミルの腕を掴もうとする
「や、や、やめ、、」
「おい、お前のようなゲスが触っていい体じゃねぇーよ?」
ユミルを掴もうとする手を掴み、男を睨む
「おいおい、カッコいいねぇーでもこの人数でどうする気だ?」
すると、どこからか数人の男たちがでて来て俺たちを囲む
『フォス、ヘス、少し本気出す。腹が立った』
『わかりました、カムル様。精霊武装の第2解放まで解放します』
『やっちゃえ!カムル!』
魔力がカムルの周りに立ち込める。
囲んだ男たちが魔力に当てられ冷や汗を流す
「あ、アニキこいつやべぇーよ」
「う、うるせー見せかけだやっちまえ」
男たちが抜剣し俺たちに切り掛かろうとする。
その瞬間さえ遅く感じる。
「アルマデア、第2解放発動」
淡々と詠唱をし、意識が拡張されるのを感じる。そして、男たちがカムルを切るしかし、切った感触はなくそこにはカムルはいない。
男たちは探すがすぐどこにいるのかがわかった。
「あ、アニキの後ろに、、、奴が、」
それを聞きアニキと呼ばれている男が振り向くが遅い。
懐に目にも見えない速さで潜りウラノスの柄で溝を撃ち気絶させる。
「こんなやつ殺す価値もない」
そして、第2解放の恩恵を使う。
何もないところからもう一本の剣の柄が出ている。それを引き抜く、それは純白の剣でウラノスと違い少し太めの両刃のロングソードである。
二本の剣を携えた圧倒的覇者を目の前に戦う勇気のあるものはいなく、その男たちは尻尾を巻いて逃げて行く。
「ばけものー!」「ひぇーーー!」
ちょっと大人気なかったかな?と思いつつ精霊武装を解除し呆然としているユミルに近づくとドスッと胸に衝撃が走る
「こわかったー!もう、バカ、、」
その衝撃の正体はユミルが抱きついて来たものによるものだと気付いた。
なんだこの可愛い生物はーーー!
「怖がらせたことは謝るよ」
「べ、別に怖いわけじゃないし!ちょっとビックリしただけ、さっきのは取り乱したのよ!」
そう言いながらもまだ抱きついている
そろそろ野次馬の視線が痛い、目の前にいる親父の視線が俺のガラスのハートを殺しにかかってる〜
「ユミル、学園に遅れるとまずいから行こう」
「そうね、行きましょうか、それとはぐれたら困るから手、手を繋ぎましょ、、、」
そっと手を握ってくるユミル、それを握り返し俺たちは目的の場所に急いだ。
学園の門の前に着くとそれまた大きな門が現れた。それを潜ろうとしたら門番の人がくる。
「ここへはどのような要件で?」
「あのー、特待生枠の件で」
そう言い、カバンから書類を門番に見せる
「あー!カムラ様とユミル様で?」
「カムルね、そうです、どこで検査をするんで?」
「まずは、学園長が会いたがってますので案内いたします。こちらへ」
門番の人の後ろをついていき大きな門をくぐり抜ける。
門番はいいのかな?この間にも入って来そうだけど?
「門は特殊な結界で守られているので本当は私たちはいらないんですけどね、門番いらないのか?という顔をしていたので」
なに!?おれの考えを見抜いた?
こ、こいつできる!
そんなこんなで俺たちは塔を登りこれまた豪華な扉の前で待つ。
門番の人が扉を2度ノックすると中からは鈴の音のような声が帰ってくる。
「どうぞー」
「では、ここから先は二人で私は戻るので」
そう言い、門番は戻って行く。俺たちはドアを開き中を見るとそれまた可愛いらしいフリルのドレスをあしらったお人形さんみたいな人が不似合いな大きな机の上で作業をしていた。
「って!幼女!!」
「幼女じゃない!失礼だな君は!こう見えても私はもう大人だ!」
見た目が幼女の校長とカムルとユミルは机の前のソファーに座り校長の秘書であろう女の人に紅茶を入れてもらい飲んでいると
「さて、特待生枠の君たちをここに通したのは多分大方隣の女の子の君なら察しがつくんじゃないの?」
どういうことですの?ユミルさん?という視線をぶつけるとため息を一つ吐き答える
「私たちは特待生枠で入って来たわけだが、カムルという少し特異な存在が一人紛れ込んでいる。他の特待生はもう属性がわかっている私ももちろんしかし、カムルの属性はアンノウンである。これは精霊との契約の儀式の後に測る魔力玉というものでわかるけど、カムルは無色で魔力が強すぎて弾け飛んだ。これが原因でカムルはこの学園の校長室に招待されたというわけね。それで私はおまけ?」
うんうんと幼女校長、幼長先生が頷く
「まぁ、そういうわけだが。ユミルちゃんだっけ?君も興味があるのさ、火属性のくせに火が蒼だものこれはすごいなとじゃないのか?千年に一度の蒼炎使いさん?」
えっ?ユミルの炎は珍しいの?気づかなかったー
『カムルー少しはさ勉強しよ?』
『カムル様にはすこし知識が足りないようでこの学園を機に勉強に力を入れてください』
二人からも怒られた。だって勉強嫌いだもん!
で、要するに珍しい二人をとっ捕まえて何かしようってことか、
「で、校長先生はなにがしたいんだ?」
「君たちには全力でこの学園を過ごしてほしい」
「「はい?」」
一回は先生が幼女という展開描きたかったー
悔いはない
皆様の応援がちからとなります!
コメントの方お待ちしております!
気に入った方がいればブックマーク登録おねがいします