契約2
どうも泡沫もずくです!
投稿遅れまして申し訳ないです!
今年の夏はコミケ行きたいなー去年は忙しくて行かなかったので!
では本編です!どうぞ拙い文章ですが楽しんで読んでください
薄暗い森を案内人のルズエルトを筆頭に子供達は歩いて行く。獣の鳴き声や風が吹き葉が擦れ合う音だけが木霊している。
「なんだか、薄気味悪いなここ」
「ここは一応神聖な場所なんだがらそんなこと言ってるとバチが当たるわよ?」
「そうか?緊張は収まったのか?」
「収まったわよ!もう、トイレじゃないんだからあれは」
「はいはい、もうわかったって」
相当さっきのトイレなのか?というのを根に持っているらしい。だって震えていたりもしたらこの歳じゃトイレをなかなか言い出せないだろうし気を利かせてトイレか?と聞いたのにトイレじゃないって言うんだから女はわからんな。
そんなこんなで森の中枢にある大きな木の前に着き一同は止まった。
「えー、ではこちらで精霊との対話をしてもらいます。ここは安全ですが、絶対とは言えませんので各自で注意を持って精霊と対話してください。私も警戒しますがみんなも気をつけてください。 詠唱ですが、『母なる精よ我との対話に応じその姿を現したまえ』と唱えてくださいでは、始めて」
各々が詠唱を唱え始める。なんだか気持ちが悪いな一斉に詠唱するもんだからカエルの合唱みたいで笑えてきた。
「何笑ってるのよ?気持ちわるー」
「うるせー、早く詠唱始めろよ」
「わかってるわよ、母なる精よ、、、、」
ユミルも始めたし俺も始めた方がいいな俺だけ最後に残ってみんなの注目を集めるのもなんだか嫌だし。
「母なる精よ我との対話に応じその姿を現したまえ!」
唱えた瞬間まばゆい光が視界に広がり目が開けられなくなり咄嗟に目を手で覆い隠した。しばらくすると視力がだいぶ戻り開けられるようになり目を開けるとどこかで見たような光景が広がっていた。
「やぁ、主よ。」
「さっきぶりだね〜主〜!でも、意識があるうちにこっちにきたのは始めて?だよね〜」
えーといまいちこの状況に乗り切れない俺。すごい綺麗なお姉さん2人が目の前にいる。なにこれ?ここどこ?まさか、天国?
「主よ、思考はすべてダダ漏れということをわかってほしい」
「えっ!まじで?」
「マジマジ〜!本当に主はおもしろいよね」
「ここは、主と私たちの幻想世界。外の世界と隔離された意識の世界」
「だから〜ここはね私たちと主だけの空間ってこと!」
「それはまたすごいところだな、ここでの時間は現実とは離れているのか?」
「そういうとこだ。ここは時間とは遠い存在だ。だから気兼ねなくここにいてくれても構わないぞ」
「そうそうここに居てもいいの〜」
「他のみんなの精霊も俺と同じでこういう空間に今いるのか?」
「いや、ここは最高位のものでしか作ることのできない空間だからそれはない」
「そういうこと〜、しかも最高位の存在は2人だけだから主以外の人には真似できないっていうこと〜」
「えっじゃあ、君たちは最高位の精霊?」
「「そうだ(よ!)」」
それってすごいことだよね?普通に暮らしていたかったのにこんな最高位とかいう精霊と契約したらやばい普通の生活はもう諦めた方が良さそうだな。
「そんな遠い目をするな主よ」
「普通じゃすごい喜ぶとこだよ?主はやっぱりおもしろいね〜」
「それでさっきから主、主ってまだ契約してないのにどうしてそんな呼び方なのさ?」
「なにを言っているのだ?契約ならもうしてあるぞ?ホラ」
「私もだよ!ホラこれ!」
そう言って2人の精霊は手の甲を見せるとそこには綺麗なオレンジの丸と黒の丸が重なり合っている紋章が現れた、自分の手の甲にその紋章が浮き出てきた。
「本当だいつからだこれは?」
「私と君はもうすでに君の夢に出てたはずだ。そこで君と契約を結んだんだが忘れてしまったのか?」
「あるじーそれはひどい〜初めてをあげたのに〜」
1人は寂しそうにこっちを見て1人は泣きそうであった。すごく可愛い。いや、失礼だな今は
いつからだっけな?12歳の誕生日を迎えた日からだなこの夢を見だしたのはあの時はすごくいい夢を見たとしか思えなかったが。あっ!
そうだ!契約を結んでいた!
12歳の誕生日を迎える前日だ!傷だらけの2人が夢に出てきて契約しなければ死ぬみたいな状態でしてしまったんだ!
「やっと思い出したか主!その時は死にそうなところを助けてもらったこと本当に感謝している!」
「ありがとね〜あるじー」
「でも、まさか私たちを契約結ぶだけの魔力の器の持ち主とは思っても見なかったがなあれは奇跡だ」
「そうそうあの時はびっくりしちゃったよー、でもあれは運命の出会いだね〜」
「それってどういうことだ。その魔力の器が大きくないとダメなのか?しかも奇跡って」
「魔力の器はその名の通り魔力を貯める器だ。しかし、当然許容量というものがある。コップに水を入れられる限界みたいなものだ。しかし、限界を超えると死ぬこれが魔力の器だ。その器が主は人より何百倍も大きく私たち2人分でもいっぱいにはならなかったそれはすごいことだ。だから私たちは主を選んだというわけだ」
「主の器は本当に大きかったんだよ?あれは人並みではないね!」
「そうなのか?今はまだ魔力はそこらへんの子供と同じくらいじゃないのか?」
それが疑問であるそれだけ大きければ人より何百倍も多いはずだしかし俺はそこまで魔力量は多くない。
「それはまだ、私たちと仮契約だからだ」
「そうそう!だから今日は本契約をしに現れたの!」
「なんだあれは仮契約なのか?」
「そうだ、私たちの強大な力を手に入れて力に溺れることはないかと日々の生活を見ていたが主は以外と欲がないそして、努力もしている」
「そうそう、しかも毎晩誰にも見られず努力してたらもうこの人だーってなったわけ」
げっ!あれを見られたかー。ユミルに負けないようにって黙って始めたのに。今ではあれが日課となってやらないと眠れないぐらい習慣化されてしまった。まぁそれは置いといて
「わかった、俺も君たちと契約できるのならしたいと思うあと、主はやめてくれないか?あれはどうも背中がかゆくなるから、カムルって普通に呼んでくれ」
「カムル様でよいのか?」
「様はやめてくれ呼び捨てでいいよ」
「これは私なりの譲歩だ見逃してくれないか?」
「なら!それでいい!そんな目で見ないでくれ!」
上目遣いは反則だ!そんな目で見られたら世の中の男は皆平伏だな。
「カムルっち!」
「うん、それでいいよ、2人の名前は?」
「我が名は、フォスフォラス。精霊界を統べる二対の神姫の1人」
「私の名は、ヘスペラス。精霊界を統べる二対の神姫の1人です!」
「「では、カムル様 (カムルっち)。我ら二対の神姫は主人をカムルと定めこの身と力を捧げることを誓う」」
「よろしく!2人とも!」
「はい!カムル様!」
「うん!カムルっち!」
そう言ってまたまばゆい光に包まれ僕は元の世界に引き戻された。
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