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衝撃

…………


……?


あれ?おかしいな、僕は今グレイトファングとやらに轢かれそうになってたはずなのに衝撃が来ないぞ?

……目を開けて見てみようか


「……え?」


「やあやあはじめまして、だねぇ」


え、誰この人。零さんでは……明らかに無いね、零さんは向こうでポカンとしてるもの。て言うか……あのでっかいイノシシを……片手で止めてる?


「まあつもる話はコイツをどうにかしてからにしますかね」


「え」


え、これ以上どうにか出来るの?


「せぇの!」グオッ


「グモォ!?」


「はあ!?」


持ち上げた!?あんなでっかいのを!?僕と身長全然変わらないのにどっからあんなパワーが出てるんだ!?


「どっせぇい!!」ブン


「ブルァァ!?」


「えぇぇぇぇ!?」


挙句の果てにぶん投げたァ!?あ、飛んでく先に零さんが……


「零さん、危ない!!」

「後は頼むぜ、零!」


「何でいつもいつも無理矢理来るかなぁ!!」


「ブモモモ!?」ヒューン…


れ、零さんが潰されちゃう……おお?何か零さん光ってる!?


「【シャドーアッパー】!!」


「グモッ……」ドゴォ


「!!!!!!」


……零さんの影から拳がでてきて……イノシシを吹っ飛ばした……


「よしよし、ナーイスアタックだぜ、零よ」


「何がナイス何だよ全く……急にやるのは止めてっていつも言ってるのにさ…て言うかいつの間に来てたのさ……」


「おおお……」


すごい。あれが…あれが、魔法……あんな事ができるなんて……うおぉぉぉ……


「……何でコイツこんな何とも言えない顔してるんだ?」


「薫くん、しっかり……」


「はっ!」


ま、またしても興奮してしまった。いけないいけない……っと、それより…また、助けて貰っちゃったのか…


「す、すみません。えっと…」


「その話も後でな、とりあえず村に行こうか。またあんなのが出てきても面倒だしな。行こうか、薫くん。」


「そうだね、早く戻った方が……あれ?」

「あ、はい。そうですね……え?」


あれ、僕、この人名前教えたっけ?


「咲、何でこの子の名前知ってるの?」


「その話も帰ったらするからさ」


……確かに今は名前云々よりも安全な場所に行きたいぞ。


「……すみません、案内お願いします」


「おう、気にすんなって」


「うんうん。困った時はお互い様ってね」


……良い人達だ。いきなり見知らぬ人にここまで良くしてくれるなんて。




ーーーーーー


「ほい、着いたぞ」


「おおお……お?」


村?え、家が数軒建ってるだけじゃあ……


「えっとね、僕達は村の外れに家を建てて生活してるんだ。」


「へぇ……」


何でだろ、こんなに良い人達なのに…


「簡単な事だ、俺らは少し怖がられてんだ。」


「え?」


怖がる?何故?……あ、もしかして


「魔法を使ってるから…ですか?」


「中々察しが良いねぇ。その通りさ」


なるほど……あ、零さんがちょっと寂しそうな顔してる……魔法が使えるのも良いことばかりじゃないんだ……


「…えっと、その。」


「うん、気にしなくても大丈夫だよ。ありがとう。」


「実際村人にはほんの少し怖がられてるだけで嫌われてはいないからな。」


そうなんだ。それならちょっと安心かな。


「さて…それじゃ、薫くんについての話でもするか。」


「……!」


「そうだね、薫くんがどういう人なのか気になるし……」

「悪いけど零は席を外してくれ」

「えっ」


「……とても重要な事を話すんだよ」


「……わかった」


……すっごい真剣な顔してる……何だろう、僕に関する重要な話って……


「薫くん、また後でゆっくり話そうね。」


「あっ、はい…」


……行っちゃった。


「さ、入っていいよ」


「……はい」


一体何が待ち受けているのかな……

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