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恋の水たまり  作者: 雨粒星月
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プロローグ

私は何を忘れているのだろう。


何かとても大事な事なのにわからない、思い出せない。


でも違和感がある。


こうして普通に生活している中で時々わからなくなってしまうの。


何故、私は恋ができないのか。


誰に告白されても、誰に話しかけられても、誰に優しくされても・・・・・・。


何かが心の奥でざわついて、苦しくなる。


ドキドキもしないし、胸が高鳴ったりもしない。


それどころか、悲しくなってしまう。


あの日から何かが欠けたように心に穴が空いてしまった。


そう、あの日から――――。

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