第一話 俺の名前は…うーん、何にしよう?
「俺の名前はレオン・スカーレット。この退廃した世界を救うべく立ち上がった戦士だ。」
"シーン……"
「はぁぁぁぁ。」
一人の男が大きなため息をついた。
「俺、一人で何してんだろ。早く学校の準備しよ。」
ベッドから起き上がり、そう呟いた。
起きた後はいつもこうだ。
洗面台に行き、顔を洗い、制服に腕を通す。
相も変わらぬ、つまらない毎日。
そんな日々を送っていた。
両親は共働きで、朝起きたころにはいつも一人だ。
朝の妄想は、そんな一人の寂しさを埋めるためのことなのかもしれない。
(ま、そんなわけないけどね〜)
ただの妄想好きは心の中でそう言った。
両親の話は本当だが、それ以降は妄想の妄想に過ぎない。
パパっと目玉焼きを作り、美味しくいただく。
両親のおかげかせいか、少しは自立できるようになってきた。
「行ってきま〜す…つっても、意味ないか。」
我ながら独り言がうるさいなと思った。
扉を開け、燦々とした光の先に進む。
俺の冒険が今始まる!
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(そういえば言い忘れていたな。
俺の名前は黒瀬諒也。しがない普通の男子高校生だ。
今は訳あって、学校に登校しているところだ。)
「はぁぁぁ、俺一人で何やってんだろ(本日二回目)。」
()の中まで読みながら、自己紹介がてら妄想する。
これも良くも悪くも習慣化している。
毎回違う台詞を考えるのは頭を使うので朝から少し疲れる。
まぁ、想像力を育む修行ってことにしてる。
いつもの街を舞台のセットのように考え、街での事件とそれを解決する妄想をする。
(今回は…次々とお店が燃やされていく不審火事件にしようかな…現場付近には毎回違う色と数字のトランプが置いてあって…。)
ほぼ毎日この調子なので、規模がショボかったり宇宙を巻き込む程だったりと、統一性が一切見られない。
たまにネタ切れになって2つのネタを融合することもある。
スランプに陥る事も稀にあり、そんなときは自分の無力さに苛まれ、無心で学校に向かう。
この設定も面白そうだと妄想した。
登校中そんな事ばかり考えているせいか、学校に一瞬で着いたように感じた。
学校関係で一番楽しいのはこの時間だった。
ざわめきでいっぱいの教室に入る。
「リョウおっはよ〜!」
と同時に俺を待っていたかのような声が一つ。
その声色だけで、俺はその正体を理解した。
親友のショウだ。
本名は篠崎翔馬、現在はサッカー部の副キャプテンをしており、いずれキャプテンになると奮闘する男だ。
顔も人柄も運動神経もよく、屈託のない笑顔でみんなと接するため、友達も彼を好きな女子も多い。
ちょっとバカなのが玉に瑕だが、それ以外に短所がないハイスペック男子だ。
「よう、おはよ。今日は暑いのか寒いのかよく分かんねぇな。」
「それな!だから俺、右腕は半袖で左腕は長袖にしてるんだ!こうすればぷらまいぜろ?だろ?」
とりあえず、見てのとおりです。
決して勉強ができないわけじゃない。
ただ、発想がちょっと天然ってだけなんだと思う。
(類は友を呼ぶとはこのことか…っておい!。)
授業中ももちろん妄想をする。
学校の妄想の代名詞といえば、テロリストの襲撃や転校生の登場など色々あるだろう。
授業が終わるとショウが俺の席に来る。
「なぁ、今度は何妄想したんだ?」
ショウは俺が妄想好きと知ってから、毎時間終わるごとにそう聞いてくる。
「もう出尽くしたんじゃないのか?」
半笑いでそう言うショウの眼差しに悪意はなく、純粋な好奇心を俺に向けていた。
「舐めんなよ?俺の想像力。今日は学校に大量の不良が来て…」
俺の妄想を真剣に聞いて笑ってくれる親友がいるのは、俺の妄想が一つ叶っているのかもしれない。
だが、唯一妄想できない時間がある。
それは英語の時間だ。
英語の先生は指名制でたまに俺が当たることがある。
恥はかきたくないので仕方ない。
それに反して、俺は英語が苦手だ。
いくら妄想しようとしても英語を学ぶ理由だけは妄想できない。
あと何いってるのかわかんない。
今日は英語の時間はなく、平和に学校が終わった。
つまらなくもある意味楽しい学校、まぁ少なくとも退屈はしない。
友達はショウがいるし、変人で認知されているがいじられキャラでもない。
平凡な高校生活を謳歌している。
俺は帰宅部に入っているため(?)すぐに家に帰った。
少し日が暮れた街で、また他の妄想をした。
「ただいま〜。」
鍵を開け家に帰ると朝に見た玄関があった。
リビングに行くと、一通の置き手紙があった。
「今日は職場の飲み会があるので、帰るのが遅くなるね。
ご飯は冷蔵庫に入ってるからチンして食べて。
早く寝なさいよ。」
(あぁ、そんなこと言ってたような。)
冷蔵庫の中を見ると、作り置きされたカレーがあった。
「あ、忘れてた!これあったなら目玉焼き作った意味ないやん!」
そう思うと、何だか少し悲しくなってきた。
まあいいやと切り替えて、カレーをレンジに入れた。
チンしてる間にお風呂を沸かし、カレーを食べ、お風呂に入った。
宿題は学校で終わらせてたため、あとはゲームをして時間を潰した。
十時くらいになったので、歯を磨き布団に入った。
「面白い夢見られるといいなー。」
何気なくそう呟くと、徐々に僕は微睡んでいった。
すると突然目が覚めた。
体感ではあまり時間が過ぎてないようだった。
あたりは一面暗闇で何も見えない。
諒也は驚いたが、なぜか声が出せない。
そんな時、目の前に青い光が現れた。
それは小さな光から徐々に大きくなり、一つの長方形となった。
その中には文字が書かれていた。
"管理者育成プロトコルに参加をしますか?"
そんな声が聞こえた気がする。
その後、二つの文字が映される。
"YES" "NO"
俺の体は、自分の意思とは裏腹に、自然とYESの方に手を伸ばす。
YESに触れた瞬間、暗闇から煌々と輝く光が漏れ出した。
突然な光に目が眩み、瞼を閉じる。
目を開けた時にあったものは…
いつもの天井だった。
どうやら変な夢だったようだ。
変という言葉だけじゃ表せないほど変な夢だった。
安心と同時にちょっと残念さを感じた。
(な〜んだ。
ただの夢かよ。)
ベッドから起き、学校の準備をする。
また、いつもの日常が始まろうとしていた。
書くことないけどなんか描きたいから各キャラのプロフィールを二話ごとに書こうと思います。
最初はとりまリョウからね。
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名前 黒瀬諒也
生年月日 2010年8月7日
血液型・星座 O型の獅子座
好きな食べ物 辛麺、トマト
嫌いな食べ物 豆系(主に納豆)
好きなアーティスト ONE OK ROCK 藤井風
口癖 「まじか!?」
直したい癖 焦ると変な嘘をついてしまう癖




