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大罪と魔女シリーズ

大地の魔女と暴食R3

作者: リィズ・ブランディシュカ



 私は大地の魔女、大地の力を借りて、恵みをもたらすことができる。

 私が力を使えば、だれも飢えることがないのよ。

 素敵でしょ?


 けれど誰かは私の力を悪だというわ。

 どうして?

 こんなに素敵な力なのに。


 どうして?

 わたしが食べ物を与えた人たちは皆喜んでいるのに。


 理解できないわ。


 ナマケモノになってしまう?

 ですって?

 それって大事なことなの?


 私はそうは思わないわ。

 だって


 だって。


 人間は弱い。

 すぐに死ぬ。

 魔女ほど強くない。


 生きることすら大変なんだから、今まで大変だった分、怠けものになったっていいじゃない。


 だから今日も私は食べ物を与えて、みんなを満腹にするわ。


「さあ、ごはんのじかんですよ」

「もうやめてくれ、お腹がいっぱいでうごけないんだ」


 うふふ、人間の言葉はわからないけど、きっとみんな喜んでるわね。


 暴飲暴食になっていても、死なないんだから、まるまるとしちゃっても、微笑ましいものじゃない。



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