表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/11

海の日(保護者側)編

こちらはシエル視点です。

同時に本編と海の日(子供側)を投稿しております。子供側はアイリス視点です。



「なんで自分たちもなの」

「何かあったときに使えるからだが」

「暑い……」


ビーチチェアに寝っ転がって愚痴を言うメルトとさも当然のように言う義弟(バカ)、暑くて死んでるカーティス。

姪たちが海に行くことになり、保護者として親(カトレア以外の父)と俺とメルトが引率。


「姪っ子殿、あんな好みだったっけ。服」

「ティアナたちが選んだらしい」

「殿下がリリアナ嬢に着て欲しいのを買って贈ったらしいですよ」

「そこは知りたくなかった……」


前々から思うが、クロードはどこからその情報を持ってくるんだ。


「お前たちは海に来てまでその服装なのか」


俺とメルトはいつも通りの服装。普通だったら暑いだろうな。


「冷却魔法で適温保てば何とも」

「魔法外して良い? 疲れる」


聞いときながら既に解いてるメルト。

双子だから認識阻害魔法を解けば瓜二つ。それに服装が全く一緒なため、俺が二人いると間違われやすいが。


「そっち懐かしいな」

「懐かしがるなよ。あー、だりぃ……」


一応言うと、俺よりもメルトの方が口が悪い。

あっちは魔術師としての顔であって、素顔はこっちだ。それと、メルトの方が声が若干低い。魔法で普段は変えてるけどな。


「ぶっちゃけ、どっちが素なんだ」

「こんまま入れ替えするか」

「誰が分かるだろうな」

「姪とカトレアら辺は気付くんじゃないか?」

「止めろ。声が似すぎて混乱する」


メルトもわざと俺の口調にしてるしな。姪の呼び方を変えてるのはこういうののためなんだが。


「二人はユラエス君の呼び方はそのままなのにリリアナ嬢の呼び方は違いますよね」

「分かりやすいだろ」

「姪をリリアナって呼ぶのは違和感あんだよなー」


メルト、そろそろ俺の口調で話すの止めろ。


「今喋ったのは」

「メルト」

「分かりづらいから声変えろ。そして呼び方をわざと変えるな」


メルトがやらなきゃやらないぞ。俺が声変えたらそれこそ分からないだろ。


「てか、引率なのにあっち見なくて………やっぱ見なくて良いや」

「てか、見るな」


ゼクト、義弟たちがいるのに姪を投げるな。見られてたら炎天下の中説教だったぞ。


「あ、魔法使い始めた」

「守護獣も出てきたな」

「なんでもありだな………」


あいつら、ルール作っても変えるからな。どうにもできん。


「………おい、なんか波でかくなってないか?」

「カトレアと姪は守護獣だしたらアウトだろ」


海で水の化身と古代種出すなよ。


「あ、全員で水被った」

「楽しそうですね」

「自分たちは男女比率偏り過ぎただけでしょ」


男が圧倒的に多かったからな。海来たのなんて仕事以外で初めてだぞ。


「女なんて君らの妻とアメリア(バカ)だけだったじゃん」

「お前らは自分の妹をバカって言うのを止めろ」

「血が繋がってる赤の他人の間違いでしょ」


俺らあいつを妹として見たことねぇし。


「あいつよりもフロミアの方が親戚って感じするしな」

「それは分かる」

「分かるな」


この後言い合いになったのは分かるだろう。

最後ら辺に姪たちがふざけすぎて水をぶっかけてきたからやり返した。防水魔法使っといて良かったな。俺とメルトと姪以外は濡れてっけど。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ