嵐を呼ぶお姫 第二部 (29)弓魔女の選択
対峙するはアナとパンチョス、キャリバンとタッソ、セバスチャンとヘンリエッタ。
刻々と変わる戦況。
入れ替わる形勢。
戦況を俯瞰する弓の魔女が選んだ選択とは?
「嵐を呼ぶお姫 第二部 第29幕 魔女の選択 始まり始まり!
――魔女の一手
包囲の輪が崩れた。
後方からの敵援軍、見えない蛸の怪人の目潰し。
大楯兵の包囲は組織立って行われねば意味が無い。
海軍の英雄であるヴォーティーガン大尉の噂は知らぬわけではないが、してやられた。こんな手があるとは思わなかったとタッソの脳裏に後悔が過ぎる。
実際に後悔を楽しんでいる暇など無くタッソはすぐに頭を切り替えて状況を把握せんと務めた。
「後ろのはバックアップに着け! 輪を閉じろ!」
騎士タッソは必死に立て直しを図ったが、一手足りぬ。
目の前に居るであろう蛸の、混乱した兵。
せめて消えたヴォーティーを視認さえできれば対処のしようもあろうが。
タッソが周囲を見回した瞬間、機を逃さずキャリバンの剛剣がタッソを襲った。
この機を逃しては再び包囲されてしまうだろう。キャリバンの戦術眼もまた天才的であった。ほんの一瞬のほころび、タッソを援護する大楯兵の乱れ。大楯を持つロブスへの対処。囲んで槍衾という単純な戦況から一転して魔女の鍋のような混沌へと変わっていくが長くは続かない。
多勢に無勢は変わらないからだ。再び包囲の輪が完成すれば今度こそ鏖殺されてしまうであろう。
キャリバンは恐るべき速さでタッソに詰め寄り、片手半剣を担ぐと一気に振り下ろした。担ぎ面は相手の反応に合わせて隙をつく。そしてそれはキャリバンの剛腕と共に必殺の威力を伴っていた。
鈍い金属音と共にタッソの剣と盾がキャリバンの剣を受け止める。ギャリンと音を立ててキャリバンの剣が滑る。
騎士タッソは盾と剣を使い斜めに力を逸らして往なしたのだ。
キャリバンの担ぎ技に過剰反応していたらヘルムごと叩き割られていただろう。タッソは意図的にそして僅かに反応し、キャリバンの左面を誘ったのである。タッソもまた並みならぬ騎士なのだ。
衝撃を逃がし、楯で剣筋を制したら無防備な腕の付け根に突きを入れる。
タッソの得意技である。金属鎧の隙間を突き、次の行動を制限するのである。
しかしキャリバンの一撃は予想をはるかに上回る。
衝撃の大きさに反撃は敵わず、体勢を崩されタッソの重心は後ろへ持って行かれてしまった。
「嘘だろ其れ」
タッソはキャリバンの剛剣に目を疑った。
大型の両手剣を受けてもこうはならない、しかもご丁寧に肩をぶつけてタッソの距離を潰しにかかる。
上半身を仰け反らされてしまったタッソは腰の回転が効かず、ロングソードを振り回せない。反対にキャリバンは腰を回転させ、密着状態で剣の柄を打ち付けた。
タッソの着ている鎧は板金鎧である。腹部を攻撃されても衝撃は分散しビクともしない。しかしタッソは今までにない危機感を覚えていた。
ー意味のない攻撃など無い。
タッソの予感は的中した。キャリバンは足の付け根に剣の柄を叩きこんできた。 体制を立て直そうと藻掻くタッソの重心を崩しにかかったのだ。
「マジか?」
タッソは後ろにステップするとその一撃を辛うじて躱した。
空振りしたというのにキャリバンは体勢を崩さない。体幹の強さではなくタッソの回避を読んだのだ。
しかし、距離と位置の優位を失ってしまった。大楯兵の槍が届く位置に下がられてしまったのだ。
数舜の空白がタッソに指示を出す猶予を与えた。
「顔を出すな、右だ固まれ!」
部下を見ながら対峙できるのだからタッソは優秀な騎士であろう。キャリバンは少し感心しながらも更に踏み込んだ。指示に従おうと意識が離れる一瞬のスキをキャリバンは見逃さなかった。
タッソの指示で大楯兵達はお互いに腕を組んで包囲網を再形成にかかる。
これ以上相手に時間を与えてはならない。十秒にも満たない戦闘で戦況は目まぐるしく変わる。キャリバンはひらりと剣を中段に戻すと間髪入れずに突きを放った。
突きからの小手。
僅かに上がった切先をフェイントに間を外し、意識を操作して小手に繋げる高速フェイントである。これは剣技に達者な者にしかわからぬフェイントだ。
最初のフェイントに反応できない者であれば喉を突かれて終わる。
キャリバンの剣は剛の剣だけではない。あのゴリラ騎士が瞬殺されたのはキャリバンの剣術によるものであった。
速い上に重い。
キャリバンの一手はタッソに続けて指示を出させないものだ。
剛剣から速い突き技、連続技に移行したのはヴォーティーが作る大楯兵の混乱を維持し、突破したロブス達が大楯兵を切り崩す時間を作るためだ。
タッソはこの攻撃を躱しつつ、ヴォーティーの居場所を見極めなくてはならない。しかし蛸の能力を持つヴォーティーの擬態は完璧に周囲と溶け込んでしまい全く分からない。
「せめて数秒、探す時間が欲しい」とタッソはキャリバンを睨んだ。
その時だ。
タッソの耳元を風切音が通過する。
聞き慣れた鷹の矢羽の風切音。
ヘンリエッタの矢だ。
タッソは考えるよりも先に叫んだ。
「奴はそこだ、矢が教えてくれる!」
タッソの予想通り、周りの景色に溶け込んでいたヴォーティーの身体に矢が突き立った。
痛みで擬態が解ける。
―見えぬ筈の身体に矢が突き立つとは?
ヴォーティーは一瞬何が起こったのか理解が出来なかった。いきなり心の臓の付近に矢が突き立ったのである。ヴォーティーは遠目にセバスチャンの動向を追っていた。数舜前まで敵の弓兵部隊はセバスチャンが引きつけていた筈である。
ヴォーティーが演説を打ったのは、セバスチャンのタイミングを見ていたからだ。
魔女の一手で戦闘プランが瓦解する。
魔女の一手。
セバスチャンの接近を諦めたヘンリエッタがタッソの援護を選択したのだ。
セバスチャンはその隙に間合いを詰めるがヘンリエッタは構わず「一斉射、放て」とヴォーティーを指した。
一斉射がヴォーティーを襲う。
「船長!」
とっさにロブスが大楯を構えてヴォーティーをカバーしたが、お陰で戦況が再びひっくり返ってしまった。混乱した大楯兵に時間を与えてしまったのだ。
水兵長ロブスは奥歯を噛みしめた。
次々と石弓の矢が大楯に突き立つ。もう少し反応が遅れれば間に合わなかった。
この距離での石弓の威力はすさまじく、大楯を貫通こそしなかったものの、何本かは矢の先端が露出するほどであった。
「ロブス! 助かった」
ヴォーティーは矢を抜き、石弓の射線から隠れるように立った。
全弾を大楯で防いだのも束の間、今度は大楯の後ろに隠れている筈のツナとスピンジャックに矢が突き立った。
「なっ!?」
それは間接射撃で上空から飛来したヘンリエッタの矢だった。
石弓の軌道とは違い射線を塞いでも上から降り注ぐ。
その矢は正確に二人の腕を射貫き、致命傷ではないが石弓を構える事も出来ぬ。尋常ならざる腕前であった。
一手だ、ヘンリエッタの一手で形勢は大きく変わってしまった。
石弓に備えて大楯から動けず、船長の位置はバレ、あっという間に石弓兵を二人失ってしまったのだ。
ヘボ石弓兵ではあるが切り札の一つを失っては打つ手は限られてくる。
崩れたとはいえ、後方の屍兵が石弓を気にせず動けるのである。
間髪を入れずヘンリエッタの二の矢は魔法のように二人の右足を貫いた。負傷兵を出し、動けなくするためだ。これで庇いながらの移動は極端に遅くなる。見捨てるにしろ判断までの時間が空白となる。
「お前らこっちだ!」
ロブスは二人をひっ掴むと大楯の内側に寄せた。これで弓兵の餌食にはなるまいとロブスは一呼吸した。しかし魔女の手の内である。ロブスはヘンリエッタの狙い通りに二人を助けてしまったのだった。
水兵長ロブスの背中に冷たい汗が流れた。
一方の騎士タッソは目の前にいるキャリバンという怪物を何とかしなければならない。ヘンリエッタもまたセバスチャンという接近戦のエキスパートを相手にしなければならないからだ。この優位も持って数秒、接近された弓兵にできる事は少ない。援護はもうないと思って行動する必要があった。
「お前ら、こっちに二人残せ、後は後方に向かって突撃だ、海賊の石弓兵を黙らせろ!」
残った大楯兵二名は、タッソを守るようにロブス達との間に割って入る。
ヴォーティーは矢傷を受けて沈黙。怪物に変身していなければ死んでる位置だ。
「キャリバン! そいつを何とかしろ」
再生する傍から矢を受けキャリバンの援護には向えない。ヴォーティーは蛸の擬態を解いて姿を現し、キャリバンに代わって矢を受けた。
ヘンリエッタは接近するセバスチャンに構わずヴォーティーを射た。
この位置でヴォーティーを止めねばタッソが挟撃されるからだ。
「船長! 死んでしまいます」
「なに、この身体ならすぐには死なぬ、セバスチャンが突入するまで持てば良い」
ヴォーティーの体に何本もの矢が突き立ち、キャプテンコートを青い血に染める。
「くそ、こいつは一番仕立てが良いのだぞ」
ヴォーティーは矢で穴が開いたキャプテンコートの襟を直すと単筒を構えた。
次々と矢が降り注ぐ中、キャリバンの前に騎士タッソが相対した。
「おっと、アンタに行かれては大楯隊は壊滅だ、あの海賊共を突き破るまでちっと付き合ってもらうぜ?」
騎士タッソは大楯隊の後方を守るように立つと剣を盾に乗せるように構えた。負傷したヴォーティーと動けない大楯ロブス、戦闘不能の石弓兵は置いて後方の副長ケンブル、ラマンチャを沈黙させようという作戦だ。
二手目でセバスチャンをヘンリエッタが始末し、再び矢の援護が受けられるまで耐えるのが必須である。それを読めぬキャリバンではなかったが、タッソの守りは堅く閉じられていた。
――副長とラマンチャ
「大楯が来る! 副長、展開しよう」
屍大楯兵とタッソの大楯兵が楔となって突撃してくる。
ラマンチャは腰の短剣を握ったが大楯相手には無力である。
魚鱗の陣で突撃する大楯部隊に軽装の海賊が衝突して敵う訳もない。石弓を放ったところで正面からでは意味が無い。
「賛成だラマンチャ、石弓兵を連れて逃げろ」
「副長は?」
副長ケンブルは魚介水兵を数人連れると大楯兵の前方に構える。
「まあ任せろ」
ケンブルは海水を被りサメ人間の姿をとると部下数人と共にサーベルを片手に突撃した。
―― 魔女の選択
「お前が魔女ヘンリエッタか?」
ヘンリエッタが狙いをキャリバン達に向けたおかげでセバスチャンは石弓部隊に肉薄できた。
もう間合いである。
セバスチャンはヘンリエッタに斬りかかる振りをして石弓兵の隊列を崩す。
装填中の石弓兵は乱れ、装填を中断して身を守った。
ヘンリエッタの弓もこの距離では間接射撃を狙えないと踏んでの突撃だった。
同士討ちになるのだ。
魔女の射撃も怖いが十名以上の石弓兵に狙われるよりは数段マシだ。
しかしヘンリエッタは躊躇うことなく一度に三本の矢を番えるとセバスチャンに向かって放った。
三本の矢はまるで生き物のように石弓兵の間を縫うとセバスチャンを襲った。
しかしセバスチャンはその矢の軌道を読み二本を剣で払い、辛うじて一本を躱し、番える僅かな間に一気に間合いを詰めた。射線を石弓兵が邪魔しているおかげで撃つべき場所が限られているからだ。
「間合いだ魔女め、間に合わぬよ」
セバスチャンは矢を番える前の呼吸でヘンリエッタを討つ。
必殺の間合いで、ヘンリエッタの呼吸を読み、外し、防具の無い無防備な脇に突きを放った。
引き絞るためにわずかに上がった腕の隙間である外さぬ道理はなかった。
勝利を確信したその時、突然セバスチャンの視界が暗くなった。
一瞬、何が起こったのかわからぬセバスチャンは咄嗟に後ろに飛んだ。
ヘンリエッタは弓掛をはめた右手でセバスチャンを殴り抜けたのだ。全く予想外の事態だがセバスチャンは冷静に現状を把握する。
ヘンリエッタは間に合わぬと判断し、セバスチャンに打撃で応戦したのである。僅かに上がった腕は矢を引き絞るのではなく、拳を叩きこむ構えであった。肩口から直線を描く拳の軌道は美しく、本職の拳闘士でもこうはいくまい。
「弓兵が打撃だと?」
ヘンリエッタは合成弓の金属部分でショートソードをわずかに弾き、拳を叩きこんだのだ。
女とはいえ剛弓を引くヘンリエッタの背筋だ。戦士としてはやや細身のセバスチャンは自ら後方に飛ばねば意識を刈り取られていた所だ。
「そうだった、此奴はあの竜人に殴りかかった事もあったのだった」
ヘンリエッタの左頬にはその時に戦った傷跡が残っている。
竜人の将軍が放った直剣の突きを躱し、クロスカウンター気味で将軍を殴り飛ばしたのだった。
「俄かに信じがたく尾ひれがついた話と思っていたが…」
セバスチャンは派手に転がると脇から短剣を投げ、ヘンリエッタの射撃姿勢を妨害した。
ヘンリエッタはすぐさま矢を番え、セバスチャンに放つ直前だったのだ。
間一髪、ヘンリエッタの射撃姿勢が乱れる。
「ふうん、あれを喰らって起き上がるか?」
ヘンリエッタはマントで短剣を払うと感心したように漏らした。
弓掛をはめた右拳で殴ると大抵の相手は昏倒する。
素手で殴るより脳震盪を起こしやすいのだ。
セバスチャンは咄嗟に首を捻り後ろに飛んで威力を逃がしたのである。
セバスチャンが素早く起き上がると、既に石弓兵が装填を開始していた。
ヘンリエッタの号令で崩れた石弓兵が蘇る。
先端の鐙に足をかけ器具を使って背筋で引き絞り、装填する。
「部下に欲しいわい」
セバスチャンは後足をずらすと、するりと体制を入れ替えヘンリエッタの左横に回った。
「仕掛けるタイミングがヤバいねぇ執事さん」
装填されては頓死である。セバスチャンは脳震盪で歪む景色の中、勝機を逃さなかった。セバスチャンの取った位置は石弓兵が撃ち辛く、ヘンリエッタは弓が邪魔で拳が出しにくい位置だった。
しかしヘンリエッタは慌てる様子もなく、ロングボウを振るうとセバスチャンに殴りかかった。
弓とは言え妖精銀を貼り合わせた特別製だ、ヘンリエッタの怪力で殴られればひとたまりもないだろう。
セバスチャンは辛うじてショートソードで受けると、受け流しながら突きを繰り出した。
小回りの利くショートソードの技である。
しかしヘンリエッタは手首を返しただけでその攻撃をはじき返した。剣と剣ではない。ロングボウの弾力を利用した戦闘法だから恐れ入る。
とても普通の弓兵人生を歩んでいては身に付かない技術だ。
「さて、詰みだよ執事さん」
その言葉にセバスチャンは険しい顔をする。
ヘンリエッタの後方で石弓兵が装填を完了していたからだ。
石弓兵の斉射はこの距離では避けられない。石弓の初速はロングボウの比ではなく、矢を弾くことは不可能に近い。
辛うじて避けたとしても体制が崩れてしまう。
弓の魔女と言われるヘンリエッタがその隙を見逃すとは思えなかった。
誤算だった。
弓の魔女と呼ばれるヘンリエッタは接近戦に於いても魔女の様だった。
妖精銀のロングボウをまるで手足のように使い接近戦を制す。
不意を討たれたセバスチャンは戦闘プランを練り直す暇もない程圧倒された。
多少の犠牲を覚悟してヴォーティー達へ石弓を放ったのも見事だ。
射撃で風を読むだけではなく戦場の風を読む。
注意すべきは重装騎士ではなくこの魔女であった。
セバスチャンは死を覚悟した。
向けられた十もの石弓、そして魔女の一撃。
腕の一本も犠牲にして魔女に喰らいつこうか?
セバスチャンが奥歯を噛みしめる。
―起こりだ、石弓兵の呼吸を読むのだ。
セバスチャンはヘンリエッタの唇の動きで号令を読んだ。
人は集中するとき呼吸が止まる。号令を待つ、呼吸が止まる、放つ。
死を覚悟した際の時間の流れは驚くほど緩やかであった。
放たれる直前の筋肉の動き、引き絞られる指、十の矢が狙う軌道。
魔女が弓を引き絞る。
セバスチャンの回避を冷静に追う。
セバスチャンは石弓兵の呼吸を読んだ。
引き金を引くその瞬間に横に飛ぶ。
訓練された石弓兵は寸分違わずにセバスチャンのいた位置に矢を放った。
ブーツの底、肩、髪の毛を掠めて矢が通り抜ける。
しかし後が続かない。
このまま着地をすれば大きく態勢を崩してしまう。
魔女の選択は正しかった。
セバスチャンが間合いに入る僅かな隙にタッソを援護し、接近戦に不慣れと読んだセバスチャンを呼び込んで迎撃する。
軍駒遊びでも女王の駒は最強であるのだ。
「せめて致命傷にならぬ場所で受けねば」
セバスチャンが体勢を崩しながらも防御姿勢をとったその時、ヘンリエッタはその狙いを逸らし、明るくなりかけた夜空に放った。
確かに直前までは心の臓を狙っていた筈だ。
防御姿勢自体、間に合うと思っていなかったセバスチャンは呆気に取られて空を見た。
魔女は勝機を捨て虚空に何を思ったのか。
絶対的な勝利を捨てて何を射たというのか。
死が裏返る紙一重の戦闘の中ヘンリエッタの横顔に迷いはなかった。
セバスチャンはその迷いのない美しい横顔に踏み込みを止め、伸びる様に飛翔する矢の方向を見つめた。
眼前の強敵セバスチャンに背を向け放った矢は夜明けの空に吸い込まれていった。
魔女は何を選択したのか?
魔女は何を射たのか。
緊迫続く戦場のアナ姫一行に勝利は訪れるのか?
待て次号!