異世界!
なんか書けたので2話目。
「ステートゥス!!」
オレはチーズバーガーの街中で、目一杯に叫んだ。
街中の人がオレを見てる。恥ずかしいな。
『あ、自分の事を知りたければ、「ステートゥス」って気合いを入れて叫ぶんだよ』
と、神様から別れの言葉を言われていたのだ。
――一方、この時タツローをモニタリングしていた神は、タツローを指差し「ククッ……コイツアホだ……頭悪っ……wwww」と、腹をよじらせて死にかけていた――。
【大道芸人《火》】タツロー・ミソニコミ
【所持スキル】
・異世界語変換
…………喋れないと困るよね。
・ワシが死ぬことを許さない
…………不死。
・無限の魔力
…………底を尽きる事を知らない魔力。でも本当はワシが送り込んでいる魔力だから使いすぎはダメだよ。
・ファイアー・ボーロ
…………しばらくはこれで頑張って。
ステートゥスと叫んだオレの頭に、こんな感じにスキルというのがぼんやりと表示された。
時折神様の声が聞こえる気がするのは、オレの気のせいだろうか。
「不死って、死なないって事だよね。スゴい!」
オレ、死なない身体になったのか!
「ファイアー・ボーロって、なんかタマゴボーロみたいな名前だな」
しばらくはこれで頑張ってっていうのも、なんかザックリし過ぎだし……。まぁいっか。
「とりあえず、ピクルスっていう女の子を探さなきゃだ」
チーズバーガーの街を、「ピクルスという女の子」というワードを頼りに歩き回った。