死の山
「あれ?また寝ちゃったかな?」
ようやく目が覚めたのかと思っのだが、
なぜだろうと僕が思っていると。
ヤツが
「目が覚めたら自分が竜の背中に乗ってるなど人間では考えられんだろうから仕方ないじゃろ」
そうなのかな?
「けど、アケストリアティ城の書庫にあった本には百年少し前は竜に乗ってる人がいたらしいけど?」
たしか誰だったかな?ジュから始まっていた気が。。。
「それはおぬしじゃろうて。。。」
ヤツに呆れたように言われてしまった。
あれ?そうだったかな?
確かに前世はよく乗ってたけど。
なんか僕な気がしてきたな。
「普通は乗らないのか。。。」
「そもそも竜を倒せる人も少ないですしね」
「ん、ジュンはおかしい」
ちょっとぉ!?ライアさんそれはひどくない?
「ならもうちょっと抑えて」
あれ?今の心の声漏れてた?
「善処します」
「あの~、もうすぐ着きそうですから降りる準備をしてほしいんですが」
あ、ほんとだ。
よし、降りる準備をしようか、
まあ準備と言ってもライアを抱えて、二度寝しちゃったゴミ、、もといハレルを持ち、飛び降りるだけだけど。
そんなことを思っているとリシアが、
「では人化しますね~」
それと同時にリシアが人化した。
そして僕たちは死の山に降りた。
「この人どうします?」
「放置でいい」
ライアさんさすがにそれはまずいんじゃ無いだろうか。
「竜の餌にでもなればいい」
ライアが怒ってらっしゃる。ほんとにこの人は何をしたんだろうか
「流石にそれはまずいから起こして連れて行こうよ」
そう僕がいうとライアがハレルに近づいて
「ガツッ」
思いっきり蹴りを入れた。
「痛いっ!?」
結構いいあたりだったのにそれですむとは冒険者をやってるだけはあるな。
「ほら早く行く、ゴミ、、、ハレル」
「今僕をゴミと言わなかったかい?それにここはどこなんだ?それにさっき僕たちが乗っていた竜はどこに」
ハレルはだいぶ困惑しているようである。僕たちはたくさんの竜の巣がある死の山の頂上へ彼をおいてあるき始めているが。
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そんなこんなでアイラとハレルとリシアとヤツという半分竜であるドラゴン・ハイヒューマンである僕が一人と伝説の竜が二頭とエルフが一人と普通の人間が一人というなんとも説明し難い構成で死の山の頂上付近にいる。
ハレルがここが死の山であるというときまともや気絶仕掛けたりしたが今では自分の目に見えるところを飛んでいる竜達によって本日四度目の気絶をしかけたりしている。さらには僕たちに気づいて襲ってきた竜を僕が【天歩】の能力で空中にいる竜に近づきそのまま上から殴りつけて地面に落とし、その後自分の落下の速度を最大限のせた踵落としで頭を蹴り割っている。その横ではリシアが同じように竜を叩きのめしている姿があり。またまたその隣にはヤツが八首のヒュドラだからこそできる魔法の八つ同時発動で竜をこてんぱんにしている姿を見て魂が抜けたんじゃないかと心配になるぐらいにポカンとしている。
「ギルドマスター、彼女たちは何者なんですか?竜が雑魚扱いなんですが」
「ん、ジュンさんは百年ちょっと前にいた人類最強と呼ばれたジュン・アレスティアの転生後の姿、能力は全部そのまま。リシアは正真正銘世界で最強の竜、ヤツは厄災とまで言われた八首のヒュドラ」
ハレルに聞かれたライアがそう答えると。
「ジュンさんはまだしも二人は嘘ですよね?」
「ん、ほんと、何ならここまではリシアの人化を解いた竜状態に乗って来た」
「あれは夢じゃなかったのか」
ハレルがあまりの真実に目眩がし、フラフラしているところに僕らが帰ってくると
「ジュンさん、それくらいでいい、コイツも実力は十分わかったと思うから帰ろ」
「そうだね、倒した竜の死体はそのまま僕の収納魔法に入れておこうか」
収納魔法はその名の通り物を収納する魔法で中に入れたものは劣化がしなくなる。
「帰るときもリシアに乗ろうかな?」
そこで僕はふと思ったことを聞くことにした。
「そういえばヤツ、前に僕も竜化できるって言ってたけどどうやってするの?試しにやってみたいんだけど」
この言葉を聞いてハレルが驚愕するのはもちろん知らなかったアイラも驚愕の顔をした。
「多分じゃがおぬしは初めて竜化するから自分で変形したい竜を強くイメージしていればその通りの竜になれるはずじゃ。二回目からは竜化と念じるだけでできる。戻るときは戻ると念じればいいはずじゃ」
ふむふむ、結構簡単だな。
「じゃあここで竜化と飛ぶのになれておくか」
こうして僕は竜化をしようとイメージをし始めた。
ハレルよ、強く生きろ。