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扉を開いた先にあったのは広い空間だった。柱が四~五本そびえ立っている。その奥に大きな簾がかかっていて、奥に人が入れるスペースがある。普段はアソコに雲神がいるのだ。
「いやぁ、でもさ、見つかったのが峡夜で良かったよ。相談事とかで来た神様とかと出くわしてたら、威厳台無しだもんね。」
「いや、もう少し俺でも恥ずかしがって下さいよ……」
「ん〜?息子に見られたくらいじゃ何とも思わんよ」
「その息子ってのやめてくださいよ。確かに貴方に生み出された存在ですけど…」
「ま、いいからいいから、こっち来なよ」
「だからねぇ…」
そう言って簾を持ち上げて、中に入るように促した。
そして、座布団を奥から二つ出してきた。
「で…今日は何の用事かい?」
そして空羅とした話のことを雲神に伝えた。
「あ〜…それは峡夜が悪いね。こうなった空羅は止められないよ〜?」
「やっぱりですか…俺はどうすればいいのでしょう」
「行ってくればいいんじゃない?」
「あんた馬鹿ですか…そんなことしたら空羅が…」
「はは、それを見張るのが君の役目だろ?」
雲神は面白そうに笑っている。峡夜は複雑な顔をして困り果てていたが、その姿を見てまた可笑しそうに笑っている。
「あんたねぇ…」
「まあ、いいじゃないか、明日峡夜と空羅二人でおいで。そこでまた決めようじゃないか。別に君たちは上級の神様だからさ、人間界に行くことは何にも問題無いんだよ。はは、二匹の龍人間界にかぁ、こりゃ本が書けるね。」
「はぁ…分かりました、明日ですね。」
そう、峡夜と空羅は二匹の龍。白龍と黒龍なのだーーー




