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峡夜は雲神様に会いに行くために宮殿の前に立っていた。そこは雲が何層にもなっていて薄暗いが、雲の中から白い光が指しているという異様な天気の中に立っていた。峡夜はブルッと身震いして、そっと扉に手をかけた。ギイィィ………と鈍い音がして扉が開いた。中は更に暗くなっていて奥までよく見えない。一歩一歩と足を踏み入れる。自分の歩く音だけが響いていて、とても不気味だ。すると、ギイィィ……バタンという音と共に扉が閉まってしまった。
はぁあ………
峡夜は深い溜息をついた。峡夜は怖いものが苦手なのだ。その為か、血を見ると倒れてしまう体質だ。
暗闇の中を手探りで前に進んでいくと、
「うわぁぁぁあ!?!?」
と自分とは違う声がした。その声に驚いて
「うおおおぉぉぁぁぅあ!?」
となんとも情けない声が出た。
「もしかして…も、雲神さん!?何でそんな所に…!」
そう、声の主は雲神だったのだ。
「あれ、その声は峡夜かい?驚かせてしまってすまないね。今日は電気を付けるのを忘れていたみたいで、そのまま捜し物をしようとしたら扉が閉まっちゃって、出口を探していたんだよ。いや〜何とも恥ずかしいね…」
「はは…そうなんですね…」
いや、俺の周りアホなやつばっかりだなと思った峡夜だが、何とか飲み込んだ。
「ごめんね!来る時も暗かったよね、話は明るいところで聞くからちょっと出口を探すの手伝ってくれると助かるな。」
「はぁ…わかりました」
そうして手探りで探すこと三分……
「これ扉じゃないですか?」
「おお!峡夜ありがとう!やっと出られる…!」
キィ………扉が開けられると同時に眩しい光が目に飛び込んできて、思わず目を瞑った。




