3 お茶漬け
このお茶漬け は お茶漬け に非ず。
『お茶漬け』と言っても、白米に、お茶を掛けただけで食べる人は、今では少ないだろう。
中には永◯園の、お茶漬けの元で作るのが、お茶漬けだと思ってる人も居るかも知れない。
私にとって 理想のお茶漬け とは 焼魚のお茶漬け であり、その最高峰が 白鮭の塩漬けの焼き物で作ったお茶漬け である。
脂ののった美味しい白鮭は、加工冷凍保存され遠方より届けられる紅鮭よりも、遥かに美味しい事を知る人がとても少ないのは、残念な事である。
しかし紅鮭も、今では割と高級品となり、なかなか買えなくなってしまった。
最近では、鮭と言えば、トラウト・サーモンとかの、脂っ濃い鮭の味が好まれるらしく、値段も安いので、売り手にも好まれてる様である。
だからであろう、外食や弁当では、それらの鮭がとても多く見られるのである。
さて。
話を お茶漬け に戻す。
私は、焼きジャケに限らず、塩漬けした焼魚でお茶漬けを食べるのだが、そんな私の好きなお茶漬けは、お茶ではなく『お湯』を掛けたお茶漬けである。
それは お茶漬け とは言わないと言われればそうなのであろう。
しかし、日本にはその様な物は色々とある。
カップ焼きそば は、全く焼いて無いのに 焼きそば として成立。
ゼロ・カロリー飲料水には、カロリーがあるのに、大きくカロリー・0表示。
スパゲッティー・ナポリタンは戦後の日本発祥のスパゲッティーであり、基本的にはイタリアに無いのだと言う。
それに 出汁茶漬け だって、お茶は掛けて無いのに 茶漬け と言うのである。
さて。
話しを お茶漬け に戻す。
そんな感じで。
世間一般的では無いお茶漬けであり、状態としては『お湯漬け』なのだろうけども、焼魚で作った時にのみこれを『お茶漬け』と私は呼んでるのである。
詰まり、野菜の漬物 や ケン◯ッキー・フライド・チキン で食べるお茶漬けは、私も ほうじ茶 か 永◯園のお茶漬け でお茶漬けを作って食べるので、それは本当にお茶漬けなのだが、こと焼魚のお茶漬けは、お湯を掛けるだけで食べる事が多く、それをお茶漬けと呼んでたのである。
何故そうし食べてたかと言うと、それはその方が好きたからである。
その方が美味いからである。
しかも、お茶を用意する必要が無い分、楽でもある。
のである。
さて。
その焼魚のお茶漬けを美味しく作るコツは、少し不健康かも知れないが、魚の皮に焦げ目を付ける事である。
少し焦がした焼魚の皮にお湯を掛けると、そこから ほうじ茶 の様な香ばしさと渋みが溶け出し、お湯の色も少し茶色くなり、それがお茶の様にも見える。
それを日本酒を使って河豚(或いは『ふく』)の鰭で行ったのが ひれ酒 なのだから、魚の皮は、少し焦げ目を付けると、とても美味しくなるのである。
焼魚と温かい白米、それに熱湯を掛ける。
それだけで美味しいお茶漬けに成るのである。
値段や入手し易さを考え無いでオススメするなら、お茶漬け(お湯漬け)に合う焼魚は、以下のとおりである。
1 雄の白鮭の塩漬け(荒巻、塩引き、山漬け等)
2 鯛(一晩程度塩をして、日本酒を振り掛けてから焼く、大きい鯛ほど美味しい)
3 糠鰊
4 糠ホッケ《ぬかぼっけ》
5 紅鮭
6 永◯園の さけ茶漬け
7 永○園の ラーメン茶漬け(自称通称『ラーチャ』 (廃盤品))
以上である。
因みに、焼き魚とはズレるが 永〇園のお茶漬け では たらこ茶漬け が二番目に好きである。
あと 塩たらこ(焼かない) の、お茶漬けも、好きである。
あと 焼きたらこ(焼いたの) の、お茶漬けも好きである。
気になったらお試しあれ。