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偽善者の語り部  作者: テト
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第4話 冒険者ギルド、え?今なんて言いました!?

「冒険者ギルド?おうあるぜ。この通りをまっすぐ行った先を・・・」

今私は門番の人に冒険者ギルドに行くまでの道を聞いていた。今私がいる町の名前はランズという町だ。聞いた話によると人口1万にぐらいらしい、町に入る為には門をくぐる必要があり、金もとられる、銀貨1枚取られた。今の私の所持金はというと・・・



金貨2枚

銀貨20枚

銅貨20枚


大体金貨は日本円で一万円、銀貨で千円、銅貨で百円その下に鉄貨もあるらしく十円らしい。


そうして門番の人に教えてもらった道を歩き、遂に私は冒険者ギルドの前に立っていた。


「ふむ・・・以外と普通の建物だな・・・」


私はもっと変わった形をした建物かと思ったけど以外と普通な木造建築の建物だった。


「入るか・・・」


私は中に入ってみた。


ガヤガヤ・・・・


中には冒険者らしき人たちが十人ぐらい椅子に座り談笑していた。


仕事しなくていいのかな・・・


私はそんなことを考えつつ、受付らしきところに歩いて行った。


「こんにちわ、ここは冒険者ギルドランズ支部です。初めて見る方ですね。ご用は何でしょうか?」


ギルドの職員の女性に声を掛けられ、私はこう言いました。


「は、はじめまましてて!!!こ、ここでしび!?!?」


・・・あれ〜なんか前にも同じような事があったような〜・・・


とにかく私は泣きたかった。


「・・・あの〜大丈夫ですか?」

恥ずかしくなった私は咄嗟にしゃがみ込み嘆いていると、職員の女性はカウンターから覗き込むようにして私に声を掛けてくれた。


「・・・はい、大丈夫です・・・」


小声で私は立ち上がり職員の女性に何とか向き合う事ができた。


「そんなに緊張なさらないで下さい、私の名前はレイリーと言います。本日はどういうご用件でまいりましたか?」


職員の女性・・・レイリーさんが微笑みながら私のさっきの失態を無かったのかのように語りかけてくれた。


「・・・じ、実は私冒険者になりたいのですが・・・」


「まあ、そうなんですか、分かりました。ではまずこの水晶に手を当ててください。」


すると受付のカウンターに載っていた水晶に手を当ててほしいと言われた。


とりあえず私は手を当ててみた、すると水晶が少し光った。すると光がカウンターに文字を投写していた。

その内容は・・・


ミコト・コセ

17歳

職業なし

能力 なし

スキル 物語創造

称号 なし


何だこれ?いやまあ職業、能力、称号のなしというのは分かるだけど、スキル?に書いてあるこの物語創造って何だ?


レイリーさんに聞いてみようとすると、レイリーさんも疑問を浮かべてるような感じだった。


「初めて見るスキルですね・・・少し、調べてみてもいいですか?」


「あ・・・はいどうぞ」


するとレイリーさんが水晶を少し弄るとさらに水晶から光が投写されスキルの横にまるで説明のようなものが浮かんでいた。


物語創造:このスキルを所持していると今まで人生において記憶してきた事をキーワードに様々な物語が浮かぶ。


ん・・・?終わり、いやまさかこれだけじゃないよね?


「あのー・・・その・・・大変申し上げにくいのですが・・・」


レイリーさんの次の言葉で私は聞き間違いをしたんだと思った。


「このスキルは、ハズレです。」


「え?今なんて言いました!?」


私の新たな人生はこの先大丈夫なのか、この時初めて思った。






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